日時 | 2005/7/29 |
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場所 | 東京大学本郷キャンパス |
対象 | 生徒7名 |
担当者 | 山崎、大谷 |
広島県尾道北高校の高校生7人が高校の研修旅行の一環として東京大学の研究室に見学に来ました。 案内を担当した山崎の所属する物理学科長谷川研究室を見てもらいました。
まずは長谷川研究室の研究対象である物質の表面や研究手法などを模型やサンプルの実物等を織り交ぜて簡単にお話しました。あわせて化学科の大谷が自身の研究内容についてのお話をしました。
その後、実際に長谷川研究室の実験装置を見てもらいました。まず、低温で実験するのに必要なマイナス195℃の液体窒素を触って体感してもらいました。といっても触った瞬間に気化してしまい雲をつかむようです。これには少々驚いた様子でした。続いてはさらに低温の液体ヘリウムはマイナス269℃(絶対零度はマイナス273℃)を体感してもらいました。といっても容器から出した瞬間に気化してしまい液体の状態で見ることは出来ません。これには少々がっかりした様子でした。
次に10個近くある実験装置を一つ一つ見てもらいました。すべての実験装置は巨大な真空容器になっていて中の仕組みは外からはわかりにくくなっています。小さな窓から実験装置の中核にそびえるミクロの世界を探る小さな針や紫外線ランプを見ていただきました。真空装置の中は外部から特殊なマニピュレーターで操作します。これは一人ひとりに実際に動かしてもらいました。
すべての実験装置を見てもらった後に実験装置の値段の話が出ました。1つの装置で1000万、最高で1億近くするというのは驚きだったようです。そのようなお金を得るにはどうしたらよいのでしょう?そのためには研究成果を英語の論文として発表したり、重要性を理解してもらうためにプレゼンテーションしなければなりません。研究には英語やプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力も大切だよということで見学を終了しました。
最後に生協でお土産を買ったり、安田講堂や赤門で記念撮影をして見学は和やかに終了しました。
今回の見学が少しでも高校生の意欲向上につながればうれしいかぎりです。