出前授業練習会

出前授業練習会

日時2005/1/8 - 9
場所東京大学天文学教育研究センター
担当者吉井、宮田、西浦、三戸、藤原、大谷、丸山、森、山崎、榎戸、風間、内海、福士

内容: より良い授業のために切磋琢磨

出前授業でより質の良い授業を行うために、サイエンスステーションのメンバーが木曽観測所に集まり一泊二日の研修合宿を行いました。

まずは自己紹介から。参加者各自が、5分程度の自己紹介のプレゼンテーションを持参で参加。人前で話す機会を設けて、「話す」ことに慣れることを目的とします。また、自分の研究や学生生活をわかりやすくまとめる練習にもなりました。

まずは自己紹介
まずは自己紹介

次にメンバーによるプレゼンテーション講義。より効果的で印象に残る講義とは、見やすくわかりやすいプレゼンテーションとはどのようなものか。講義やこれまでの授業の経験を通して皆で模索しました。

最新の話題も取り入れて
最新の話題も取り入れて

そして新しく入ったメンバーによる出前授業の練習。サイエンスステーションではこのように授業に行く前に必ずメンバー間で授業内容をチェックするようにしています。今回も多くのメンバーによって授業へのアドバイスがなされ、よりよい授業作りが行われました。また他人の授業をみることで、良いところを盗んだり、自分の授業を反省したりすることにもつながります。まさに切磋琢磨。

このようにしてできるメンバーの熱い講義にご期待ください。

コメントにも熱が入る
コメントにも熱が入る
自分の授業を振り返って...
自分の授業を振り返って...

今回のデモ授業:

『彼方からの光の手紙 ~電磁波で見える世界~』(担当:榎戸)

私たちは日頃、「ひかり」を通して周りの世界を見ています。夕暮れの真っ赤に染まった空や、澄みきった青空も、「ひかり」で見ているのです。これは、宇宙の彼方を「見る」天文学でも同じこと。そこでは巨大な目である望遠鏡が活躍します。この望遠鏡と人間の目のひとつの違いは、望遠鏡では人間が見ることのできない様々な光が見られること。そう、光には人間が見られないような多くの種類があるのです!そんな多様な光に焦点を当てたとき、世界はどんな風に見えるのでしょうか?宇宙の彼方からの光の手紙を読み解きつつ、一緒に探っていきましょう。

『ブラックホールってなんだろう?』(担当:榎戸)

ブラックホールって聞いたことはありますか?物理の難しそうな理論で現れる真っ黒な星で何でも吸い込んでしまう!そんなイメージでしょうか?ブラックホールとは空想の産物なのでしょうか?いえいえ、最近の宇宙観測から、ブラックホールは実際に存在していることがわかってきました。ブラックホールとは何物で、どのように考えられてきたのでしょうか?そして最先端のブラックホール天文学から何がわかってきているのでしょうか?それを見ていきましょう。

『地震学の最前線~地震予知をめぐって~』(担当:風間)

みなさんは、地震の大きな揺れを体感したことはありますか?...いまから10年前、神戸市を震度7の大地震が襲いました。阪神淡路大震災です。それ以来、地震による被害を防ぐために様々な研究や整備がされてきました。700点にも及ぶ地震観測ネットワーク「Hi-net」や、小さな揺れを感知して電車を自動で停止させる「ユレダス」などが良い例です。しかし2004年10月23日、再び震度7の地震が発生し、新潟県中越地方に大きな被害をもたらしました。そもそも、このような大地震はどういう仕組みで起こるのでしょうか?そして、この10年間で地震の予知は出来るようになったのでしょうか?みなさんの素朴な疑問にお答えします!