日時 | 2006/12/2 |
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場所 | 神奈川県立川崎図書館 |
対象 | 25 ~ 30名程度 |
担当者 | 木村、岡島 |
「我々はどのようにして生きているのか?我々はなにものか?」という視点から認知や意識そのものに迫ることを目指しつつ、研究を行っております。
木村さんの研究分野のおおざっぱな紹介、自己紹介などからはじまりました。
視覚の話では、錯視を体験できる資料を配って、どうして脳がそのような捉え方をするのかなどを説明しました。添付ファイル;へルマンへリング格子(錯視の例)*周辺視野(全体をみること)の格子点→黒っぽく見える(本当は空白のはずなのになぜ格子の交点がグレーにみえるのか。)その理由は、垂直、水平方向に白領域が多く存在するため、他の場所に比べて外周におちる光量がおおく、ニューロンの活動が抑制されるから。
* 視野中心付近の格子点は黒っぽく見えない。(一部分だけに注目すると錯視の効果はあまりない)
このように、実際現象が体験できると、聴講者の方々も、とてもわかりやすく面白いようでした。他にもいろいろな錯視の現象を、例を出しながら脳科学の話と結びつけて、ニューロンの働きなどについてくわしくわかりました。
記憶の話では、短期記憶、長期記憶などの例を、実際にスライドで、アルファベットを出して記憶してもらったりして、話しました。そして記憶障害の人の例から、脳のどの部分がどの記憶を司っているかなどについて話をしました。いろいろな例がたくさん出てきました。
脳というのは、まだまだわかっていまいことがたくさんあってとてもエキサイティングな分野でした。聴講者の皆さんの反応もすごくよくて、とても楽しんでいただけているようでした。脳はみなさんにとってとても興味深い話題だったようです。そして例が身近だったのでよりいっそうわかりやすかったです。
質問もたくさん出てきました。
参加された人にとても満足していただいた。質問は絶え間なく、時間を延長しました.