講義の風景

横浜緑ヶ丘高校出前授業

日時2006/7/24
場所横浜緑ヶ丘高校
対象高校1,2年生 33名
担当者藤原、橋本

テーマ「太陽系外に惑星を探せ!」

長きに渡り、人類はこの広大な宇宙に我々以外の生命体が存在する のかという疑問を持ち続けて来た。 そんな 中、1995年10月6日、太陽とは別の恒星の周りに、 惑星(系外惑星)が存在することが明らかになった。 その 後、系外惑星は続々と発見され、 2006年8月4日までに確認されている系外惑星は200天体を数える。 今世紀、 天文学は「第二の地球」やそこに存在する地球外生命の探査も 可能ににするかもしれない。 そのような現状を 踏まえ、惑星系の「母胎」である原始惑星系円盤を研究している大学院生 が講師となり、系外惑星、及び、原 始惑星系円盤の最新研究状況について講義を行なった。

講義風景
講義風景

まず、宇宙の構造を理解してもらうべく、 国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトによって公開されて いる シミュレーションソフト"Mitaka"を用いて、 宇宙の広大さと宇宙の中に存在する星や銀河の数の多さを 実感してもらった。 その後、今まさに世界中の天文学者が挑んでいる系外惑星探査について、 その方法と成 果を説明した。 さらに、惑星系が原始惑星系円盤からどのように生まれるのかを、 最新の観測結果を踏まえ て、惑星や円盤が持つ「個性」をキーワードとして講義した。 地球外生命や系外惑星といったトピックは非 常に興味深い内容であり、 90分の講義にも関わらず生徒は最後まで関心を持って聞いていたようである。

講義風景
講義風景

 最後の30分は大学及び大学院生活について話をした。 当たり障りのない模範的な話だけでなく、 研究者(の タマゴ)が送っている実生活の本音も話題にしたため、 生徒の興味を強く引くことができたようである。