日時 | 2006/7/22 - 23 |
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場所 | 東京大学木曽観測所 |
対象 | 屋代高等学校 高校生計40名 |
担当者 | 三戸、藤原 |
今回の星の教室には、屋代高等学校の2年生、40名の高校生が参加しました。1日目の実習は三段階のステップになっていました。実習1のテーマは「視覚を使って距離を求める」で、実際にデジカメなどの器材を使い、体を動かしてもらいながら、物体の距離と大きさと視覚の関係について学んでもらいました。続く実習2,3では、実習1で学んだ視覚の原理を応用し、実際に銀河の観測データを使って、個々の銀河までの距離を求めました。その上で、「宇宙の年齢を求める」という最終課題に挑みました。この「宇宙の年齢を求める」という課題はなかなかの難問なのですが、極力ヒントは与えずに、高校生自身に精一杯考えてもらいました。そんな中、みなで議論しあいながら、お互いに理解を深めていく高校生の表情が印象的でした。
夜には星空の観望会がありました。ちょうどその週は全国各地で大雨で、星の教室の開催自体が危ぶまれるほどでした。しかし、高校生のみなさんの普段の行いがよほど良かったのか、なんと夜には雲がどこかへ行ってしまい、満天の星空が広がりました。この奇跡と美しく輝く星達に、高校生のみなさんは大感激だったようです。
2日目の発表会では、今回の実習の過程で最も興味深いと感じたことを中心に、班毎に発表してもらいました。各班それぞれ、同じテーマに対してさまざまな視点から迫ったことにより、さらに興味深さが増したようです。それが、高校生から質問がたくさん出たことに表れていました。参加した高校生のみなさんには、今回の星の教室で経験してもらった「考えることの積み重ね」というプロセスを、これからも大事にてほしいと思います。