日時 | 2006/9/30 - 10/1 |
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場所 | 東京大学木曽観測所 |
対象 | 屋代高校・諏訪清陵高校の生徒 計42名 |
担当者 | 三戸、山根、橋本 |
星の教室には、過去最多の生徒42名と先生3名が参加されました。実習は8班に分かれて行われました。実習の内容は過去に行なわれた星の教室と変わりませんので、内容の報告については割愛させて頂きます。
所長が反省会のときに、生徒から質問が活発に出て良かった、という感想を述べられました。確かに多くの生徒から質問が出され、議論が活発になされたことの表れなのでしょう。各班の発表に対して、生徒から最低1つか2つは質問が出ていました。ただ、質問した生徒の顔を思い浮かべてみると、スタッフと特によく議論していた生徒であることに気づきました。所長はさらに、生徒の活発な質問はTAが生徒とのコミュニケーションを密に取っていたから出たのだ、とも述べられました。
やはり、自分の考えを整理し、主張を一貫したものにするには、周りの生徒を巻きこんで、スタッフと密に議論すると効果が上がるようです。
さらに質問が活発だった原因は、どの班も自力で宇宙膨脹を明快に説明できなかったこともあると思います。今回の実習では、残念ながら発表のときに宇宙膨脹をきちんと説明することができた班はありませんでした。したがって、どの生徒も、100%の答えではないけれどもこうに違いない、という信念のようなものを持っていたようで、自分の信念と異なる内容の発表が行なわれると、自然と質問の手が挙がったようです。
TAとしては、考えるヒントを与えつつも、簡単には正解にはたどりつかせないような絶妙なバランスで生徒とコミュニケーションをとらなければならないため、議論が煮詰まってくるにしたがい、次はどういうヒントを出そうか、たいへんな悩みどころであります。
いずれにせよ、実習の時間も発表の時間も、生徒たち同士で熱心に議論していたことが印象的でした。そして、我々がこういった雰囲気づくりをサポートできたことに満足しています。