日時 | 2007/2/17 |
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場所 | 日本科学未来館 |
対象 | 未来館の友の会会員 |
担当者 | 山崎、金井 |
日本科学未来館友の会会員を対象として第二回目の出前授業が行われました。
授業では「超ミクロの世界へのたび」と題して10億分の1メートルの世界をテーマにお話 をしました。ミクロの世界は我々の常識とは全くかけ離れた奇妙で不思議な現象が数多く起きている舞台です。例えば硬そうな物質が波のように振舞ったり、壁をすり抜 けたりします。
初めにこのような現象を説明する理論である「量子論」の要点を多彩なアニメーションを用いて体感していただきました。ミクロの世界の認識が全く変 わったという声も多く聞かれました。 続いてミクロの世界の不思議な性質をテクノロジーに利用した走査トンネル顕微鏡を紹介しました。この顕微鏡により人類は原子を見たり、動かしたり、組み立てたりす ることが可能になってきています。このような技術は今話題の「ナノテクノロジー」の1つです。原子が配列したきれいな写真などを中心に最新のテクノロジーの極限を 体験していただきました。 授業の中盤では、全く異なった大きな世界の話として、分子雲を中心とした宇宙物理の話を挿入しまし、南米チリにある望遠鏡を使った研究生活を紹介しました。 質疑応答は当初の予定を大幅に超えて非常に活発にじっくり行われました。
お客様と講師ともに大変充実した時間を過ごすことができました。