日時 | 2007/6/5 |
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場所 | 慶応義塾女子高等学校 |
対象 | 生徒40名 |
担当者 | 山崎、宮田 |
超ミクロの世界へのたび~量子論・ナノテク・クォーク~」という題で授業は行われました。その流れは、超ミクロの世界がどれほど小さな世界であるのかという点から出発し、そこで起こる不思議な現象・そしてその応用であるテクノロジー、さらにクォークという素粒子へと移っていくものでした。
生徒さんの様子は、緊張することなく和やかな雰囲気で、積極的な場面も多くみられました。例えば、原子のサイズを指先に日本地図を思い浮かべ、その日本の中に住んでいる人間のサイズであると説明があると、不思議そうに指先を眺めていましたし、山崎さんが持ってこられたシリコンウェハーを1枚割ってみたい人!っと募ると、すぐに手を挙げて楽しげに割っていました。
好評だったのは、電子が波の性質を持つことを示す、電子線による二重スリットの実験で、なじみのあるヤングの干渉実験に似ていたところが興味をひいたようでした。また、シュレディンガーの猫についても、猫が死ぬという部分にインパクトがあったようで声があがっていました。それから、先ほどのシリコンウェハーやこれも山崎さん持参の走査型トンネル顕微鏡の針先を生徒さんにまわしたときや、休憩時間に中国語で書かれた周期表がプリントされたTシャツやネクタイなどを公開したときには、興味深そうに見入っていました。後半は、素粒子・強い力についての説明でしたが、こちらは少し難しかったようでした。