日時 | 2007/9/15 |
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場所 | 日本科学未来館 |
対象 | 未来館の友の会会員17名 |
担当者 | 米田、橋畑 |
未来館の友の会イベントとして行われた今回の出前授業は、参加者が小学生から大人という幅広い年齢層で行われました。始めに、講師の自己紹介の後に自身の研究内容をして講義に移りました。授業のテーマである「電波とは何か?」を簡単なイメージ図で紹介し、電波は電磁波の一種であると説明します。電磁波は波長の違いによって、私たちが目で認識できる可視光や日焼けの原因となる紫外線などがあることを参加者の興味が湧き出るようにお話し、電場が変動すれば磁場か発生することによる波であると説明しました。また、電波は波長の長い電磁波であることを説明し、一通りの講義が終了した後にいよいよ電波を受信する機械を作りました。
受信機は簡単な回路から作ることができます。長さ10mの導線を前に途中絡まってしまったりして、悪戦苦闘する参加者もいましたが、無事に全員完成させることができました。できた受信機で携帯電話の発生させる電波の音を聞いてみます。その後も電波を発生させる様々なものに近づけて音を聞いてみました。その中でも最も強い音が聞こえた場所が、会場に設置されていたテレビに受信機を近づけたときでした。その瞬間、参加者からは歓声が上がり、電波とは身近にあるものと感じさせられたようでした。
今回製作した受信機は磁場の変化を捉えるループアンテナというものでしたが、電場の変化を捉えるダイポールアンテナにする方法も紹介しました。ここで、携帯電話のアンテナに関するクイズを出して参加者は楽しんでいるようでした。その後、雷の電波、オーロラの電波、木星のオーロラの電波などの幅広い電波に触れて、電波というものを紹介しました。
講義の最後には、質問コーナーを設けました。参加者からは「オーロラから聞こえる電波の音はどんな音なのか?」や「木星型惑星にどうしてオーロラが発生するのか?」という質問が出され、電波について興味の高さがうかがえました。今回の授業で電波についてより深く知ってくれたと思います。