出前授業練習会(SS合宿)

出前授業練習会(SS会議)

日時2007/12/26, 27
場所東京大学天文学教育研究センター
担当者12/26: 山崎、金井、風間、丸山、小森、宮田(英)、金澤、藤貫、橋畑、鳥羽、大木、佐々木(彩)、済藤、山岡
12/27: 吉井、宮田、西浦、久下、山崎、金井、風間、内海、丸山、小森、宮田(英)、金澤、橋畑、鳥羽、佐々木(彩)

内容:

[1日目]

今回のSS合宿は、学部生が出前授業の練習をすることと、メンバー間の交流を深めること、SS会議の3つを目的として行われました。ベテランのメンバーに加え、学部生が多く参加する合宿となり非常に活気にあふれていたと思います。

まずは、初対面または久しぶりに会うメンバーも多いので、5分程度の自己紹介プレゼンを行いました。お互いを知るだけでなく、自分のことを伝える練習にもなったようです。ユニークなものや興味を引くものが多かったので非常に盛り上がりました。

次に金澤さんによる出前授業練習が、『コンピュータとは?~基本的なしくみから最新技術まで~』という題で行われました。身近にありながらも普段は眼を向けられることはないコンピュータの計算の仕組みに焦点が当てられた授業でした。内容は順に、コンピュータの歴史・2進数について・実習・CPUについて・最新の研究の例でした。実習では、AND回路の作製をしました。授業の合間、合間には参加メンバーによるアドバイスが活発になされました。

金澤さんによる授業練習の様子
金澤さんによる授業練習の様子
金澤さんによる授業練習で作成したAND回路
金澤さんによる授業練習で作成したAND回路

このように、Science Station では出前授業の講師になる前により質の高い授業を行うために、メンバー内で授業の内容を細かくチェックし意見交換をします。練習会はメンバー全員に対して有益な場となります。というのは、現講師はアドバイスを提供することにより自分自身の新たな面が見え、新講師は授業の道筋をより確かのものとします。また、講師ではなくても練習会を通して講師になる雰囲気を感じることができるのです。

[2日目]

この日の午前はScienceStationの会議で始まりました。これまでの活動の報告と今後の方針について話し合いました。

午後は出前授業の練習会を行いました。まずは、現講師である風間さんによる「出前授業の注意点」をテーマとした授業がスタートしました。出前授業に対する準備段階及び講演中に注意することなど講義に必要な心得を習得しました。また、現講師の山崎さん内海さん金井さんによる助言も受けながら「出前授業の注意点」を習得していきました。続いて風間さんによる模擬授業がスタートしました。授業のテーマは「地震学の最前線」というもので、最近起きた地震や地震に対する話題を紹介していきました。授業の途中にはクイズ形式で参加者の意見を聞いたり、キットを用いた実習を用意したりして、聴衆の興味をひきつける展開を心がけていました。

風間さんが持ってこられた、キット
風間さんが持ってこられた、キット

次に宮田(英)さんによる授業の練習会が行われました。授業のテーマは「電波って何?」というもので、電磁気学の初歩を含めて授業は始まりました。理論的で難しい説明にこだわることは無く、簡易分光計を目で見て波長を説明したり、キットを用いた実習ではループアンテナによる電磁波の検出実験を行ったり、電波とは私たちの生活の身近にあって、生活を大きく支えているものであることを紹介しました。今回は練習会ということもあり、授業の要所ごとに Science Station のメンバーと講師の宮田(英)さんで意見交換が行われ、より質の高い授業を目指せるような授業の構成を考えて行ました。

宮田(英)による授業練習の様子
宮田(英)による授業練習の様子
完成した電波受信器を使う様子
完成した電波受信器を使う様子

宮田(英)さんの練習会の後に、金澤さんの練習会も行われました。金澤さんの練習会は合宿初日に行われたため、新たな意見交換や簡単なチェックをしました。