日時 | 2007/9/29 - 30 |
---|---|
場所 | 東京大学木曽観測所 |
対象 | 諏訪清陵高等学校 24名 |
担当者 | 三戸、小森、藤原 |
今回の星の教室には、諏訪清陵高等学校の2年生、24名の高校生が参加しました。
1日目の実習は三段階のステップになっていました。実習1のテーマは「視覚を使って距離を求める」で、実際にデジカメなどの器材を使い、物体の距離と大きさと視覚の関係について学んでもらいました。 続く実習2では、実習1で学んだ視覚の原理を応用し、実際に銀河の観測データを使って、個々の銀河までの距離を求めました。その上で、実習3では「宇宙の年齢を求める」という課題に挑みました。 この難問に、ほとんどヒントを与えずにチャレンジしてもらったのですが、難しくても考えることを放棄せず、忍耐強く 納得するまでみなで議論を続けていました。
「どうすれば宇宙の年齢を求められるのだろうか?」とうんうん唸りながら一生懸命考える高校生に感心しました。 残念なことに天気が悪く、星空の観望会はなくなってしまいましたが、代わりに、シミュレーションソフトを使って地球から宇宙の大規模構造までの仮想の「宇宙旅行」を体験してもらいました。 高校生のみなさんは、宇宙の大きさに驚き、そして自らの小ささにため息を漏らしていました。
2日目の発表会では、今回の実習の過程で最も興味深いと感じたことを中心に、班毎に発表してもらいました。 高校生から発表者に対して質問が続出し、その場で議論が白熱するなど、大変な盛り上がりを見せました。 参加した高校生のみなさんには、今回の星の教室で経験してもらった「納得するまで考える」ということを、これからも大事にてほしいと思います。