日時 | 2007/10/27 - 28 |
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場所 | 東京大学木曽観測所 |
対象 | 長野県立飯田高校 高校生計38名 |
担当者 | 宮田、浜田、小森 |
今回の星の教室には、飯田高校の理数科クラスの1年生、38名の高校生が参加しました。また、飯田高校の先生方3名もいらっしゃいました。
1日目の実習は三段階に分かれていました。まず、実習1のテーマ「視覚を使って距離を求める」では、2つの実験を行い、物体のおおよその大きさから視覚を使って距離が求められるということを学んでもらいました。
次に、実習2「銀河までの距離を求める」では、まず、パロマー天文台の銀河の観測データから、班毎に銀河を何個か選んでもらいました。そして、実習1で学んだ、視覚を使って物体までの距離を求めるという考え方を使い、今度は、それぞれが選んだ銀河までの距離を求めてもらいました。
そして、実習3「宇宙の年齢を求める」では、とりあえず直線を引いてみるというヒントは与えられましたが、それ以外のヒントはほぼありませんでした。そのため、生徒の皆さんは、直線の意味や引き方、宇宙の年齢はどうやったら求まるのかといったことを班で議論し、懸命に考えていました。でも、やはり高校1年生にとっては難しいようでした。し かし、煮詰まってきても、他の班の意見を聞き、班を越えて議論しはじめるなどしており、諦めず積極的に考えている姿が印象的でした。
そして、22時くらいに実習3を打ち切り、星空観望会の流れとなりました。しかし、雨は止んでいたものの、雲が多くあり、最初は雲間から星が見えるといった状況でした。なので、多くの生徒さんは中にいました。けれど、時間が経つにつれ雲が少なくなり、月明かりはあるものの、綺麗な星空を見ることができました。いつの間にか星を見ている生徒さんの数も増え、月や、大増光して話題のホームズ彗星を望遠鏡で見たりして、とても楽しんでいました。また、何個か流れ星も見ることができ、流れ星を探すのに夢中になっている生徒さんもいました。
2日目は主に、発表準備と発表会でした。発表の内容についてはあまり指示を出さなかっ たので、宇宙年齢を求めることをベースに、班によって発表内容の重点が異なる様々な発 表を見ることができました。質問のほうは、最初は遠慮していたのか、生徒さん側からは あまり出ませんでした。しかし、スタッフや先生の質問を見ていて要領を得たのか、徐々 に生徒さん達からも質問やコメントが出るようになり、最終的には議論になったりしてい てよかったです。