日時 | 2007/9/15 |
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場所 | 日本科学未来館 |
担当者 | 米田、橋畑、丸山、藤貫、鳥羽、宮田(英) |
日本科学未来館で「電波ってなに? - 電波を"聞く"実験を通しての理解」の出前授業がありました。その機会を用いて、講習会が行われました。
まず、本授業の背景の理論面をおさえるということで、米田さんの手製のプリントを用いて、Maxwell方程式から波動方程式が導出できる過程と、電場と磁場の直交性についての過程を追いました。内容は、大学で物理を専攻している学生にとっては馴染み深いもので、特には問題なかったようです。
つづいて、行われた出前授業を例に挙げて授業の流れを確認していきました。流れは、SS紹介、講師・アシスタント紹介、電波とは何か、実習、まとめ、質問タイムでした。この中で問題があった点を話し合いました。まず挙げられたのが、実習の際に導線が絡まり時間がかかったことです。出前授業を高校で行う場合、時間をオーバーすることは避けなくてはならないことです。米田さんから、対策として導線をあらかじめ綺麗に巻いておくようにアドバイスがなされました。次に、参加者の方の質問事項が難しかったことが挙げられました。これについては参加者によるところが大きく、特に今回のように幅広い年齢を対象とするような場合には注意が必要ですが、高校での出前授業では、理論面さえしっかりしていれば大丈夫なのではないかという意見が出されました。また、米田さんの専門である木星の電波について質問が特に難しかったので、これについては大丈夫なのではとの意見も出されました。
それから講義のポイントについて、米田さんからアドバイスをいただきました。まず、授業の動機付けが大切であることでした。出前授業キットの性質上、電波を専門に研究しているわけではない人が講師となるので、各人がどうしてこの授業を行うのかが大事になるとのことでした。それから、会場に電波を出すものがあるのかの確認を行うことや、はさみ、テープの用意をお願いすること、実習なので授業時間が10分くらい前後するかもしれないことを告げることなどが指摘されました。
最後に、もし今後、本出前授業を行える人が増えたときに、材料のストックを揃えてはどうかという案が出されました。