日時 | 2008/7/24 |
---|---|
場所 | 東京大学地震研究所 |
対象 | 生徒3名 |
担当者 | 風間、賞雅 |
広島県尾道北高校の生徒さんが研修旅行の一環で,地震研究所を見学しました.
まず30分ほど地震研究所で行われている研究所ツアーを,地震研の学生である森重さんに案内してもらいました.研究所の建物の免震構造が実際にどうなっているか,建物の地下に潜って見学したり,研究施設について紹介を行いました.免震構造を実際の建物でみる機会は少ないので,皆さん興味を持たれたようです.その後,免震構造の建物,耐震構造の建物,なにもしていない建物で,地震の揺れがどのように影響するかを映像でみました.そのほかリアルタイムでの地震波の観測の様子や,P波・S波を作る装置で実際に地震波の伝わり方などを観察していただきました.
研究所ツアー後は,事前に提出していただいたレポートなどを参考に,地震研究所の概要について,地震について,地球の中身についてなど,パワーポイントを使って風間さんと賞雅が紹介しました.地震研究所の概要については,当日の7月24日午前00時ごろに起こった岩手県中部地震があったため,TVの取材陣が来所しており,地震が起こると先生方が取材を受けたり,実際に現地に行って観測したりするということを交えてお話しました.続いて緊急地震速報について紹介し,これもタイムリーな話題でしたので生徒の皆さんからもニュースでみて疑問に思ったことなど,たくさんの質問がでました.
3時間ほどの見学でしたが,事前に勉強してあったレポートの内容などや,地震の発生があったため非常に内容の濃い時間を過ごしていただけたのではないでしょうか.
計3時間程度の短い時間ではありましたが,中須賀先生や大学院生の方々との交流 は,生徒さんそれぞれにとって内容の濃い貴重な時間になったのではないかと思 います.これから先の高校生活や進路決定に,今回の体験が少しでも活かされれ ば幸いです.