横浜緑ヶ丘高校 出前授業

横浜緑ヶ丘高校 出前授業

日時2008/7/23
場所神奈川県立横浜緑ヶ丘高等学校
対象横浜緑ヶ丘高校の 1, 2 年生 22 名
担当者小野、丸山

横浜緑ヶ丘高校で、宇宙に興味のある高校1,2年生を対象 に、「宇宙の果てに近づく」というテーマで、4部構成で出前 授業を行いました。

第1部では、国立天文台で配布されているフリーソフト「Mitaka」を使って、地球から今観測されている宇宙の果てまでを解説しました。地球から出発し、月、太陽系…とどんどん地球から離れていきます。太陽を野球ボールくらいの大きさだとする と、地球は1mmのボールより小さく、太陽から7mくらい離れたところにある計算になります。また、太陽系から、一番近い恒星であるアルファ・ケンタウリ星、銀河系、銀河団…と離れていきます。ここまでくると、「Mitaka」のシミュレーション上では一つの点が、恒星ではなく、銀河になってきます。銀河系のシミュレーション画像を見てみると、星が密集しているように見えますが、実は銀河系のなかはスカスカだというお話もありました。太陽の大きさが直径30cmくらいの大きさだとすると、銀河系の中の星と星の距離は、太平洋をはさんでこの直径30cmのボールが二つ浮いているくらいの間隔であるという説明を聞いて、高校生も意外な銀河のスカスカ具合にびっくりしていました。このような身近なものに例えた説明のおかげで、漠然とした宇宙に対しても想像力が働かせやすかったようです。

銀河のスカスカ具合はどのくらい?
銀河のスカスカ具合はどのくらい?

また、第2部・第3部では、「宇宙の始まり」と「宇宙の果てを観測する」と題して、ハッブルの法則や宇宙背景放射、そして高校生にとって一番興味の対象として多かった、ビッグバンの話や、講師の研究内容も交えた、すばる望遠鏡の成果や遠方銀河の話をしました。第1部にくらべて少し難しかったようですが、熱心にお話を聞く生徒さん達の姿が印象的でした。また、宇宙の大規模構造の話のときには、国立天文台4D2Uの宇宙の大規模構造のシミュレーションをみました。ダークマターの分布がどんどんかわっていく様子は、高校生の興味を引きつけていました。

宇宙への興味が深まります。
宇宙への興味が深まります。
熱心に聞き入っています。
熱心に聞き入っています。

そして第4部では、講師とアシスタントそれぞれの大学院での研究生活や、学部時代のお話、すばる望遠鏡での観測のときのお話などをしました。進路に悩んでいる生徒さんにとって、大学の事や院生が普段どんな事をしているかなどを知れて、参考になったようです。

大学院生活についてもお話ししました。
大学院生活についてもお話ししました。

生徒さんの感想文はこちら(pdf)

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