日時 | 2009/7/24 |
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場所 | 東京大学本郷キャンパス |
対象 | 生徒10名 先生1名 |
担当者 | 小野 |
研修旅行の一環で東大本郷キャンパスを見学しに訪れた,広島県立尾道北高校の 生徒さん10名をご案内しました
9時に集合し,まずは理学部一号館にて一時間ほど,担当の小野が自己紹介も兼ね て研究紹介を簡単に行ないました.生徒さんたちはたいへん活発に,多岐に渡る 質問をしていました.これまでの研究生活で最も印象に残った天体は何か,なぜ 天文学という分野を選んだのか,こういった研究は私たちの生活にどのように役 立つのか,高校時代に力を入れるべきことは何か,東大に入るメリットは何か, などなど.
10時からは工学部七号館へ移動し,本日のメインである航空宇宙工学科の中須賀 研究室を訪問しました.中須賀先生に講演していただき,小型人工衛星の重要性 やこれまでの研究開発の経緯,これから先の展望などを詳細にお話していただき ました.講演で見せていただいた小型衛星打ち上げの様子を収録した動画からは ,打ち上げ成功時の興奮が伝わってくるようでした.また,これまでに製作され たジュース缶サイズの衛星(CanSat)や,10cm四方のさいころ型衛星(CubeSat) などの実物を見せていただき,好奇心旺盛な生徒さんたちは直に手にとって,そ の小ささや軽さを体感していました.
講演の後,研究室内にある人工衛星との通信局を見学させていただきました.そ の際に運よく人工衛星が上空付近を通過したため,ビーコン音をリアルタイムで 聞くこともできました.その後,屋上に設置された人工衛星との通信用アンテナ や,実験室内に置かれた振動試験,熱・真空試験などを行なうための機器なども 見学させていただきました.初めて見る機器を前にして,生徒さんたちは興味津 々そうに眺めていました.
計3時間程度の短い時間ではありましたが,中須賀先生や大学院生の方々との交流 は,生徒さんそれぞれにとって内容の濃い貴重な時間になったのではないかと思 います.これから先の高校生活や進路決定に,今回の体験が少しでも活かされれ ば幸いです.