諏訪清陵高等学校・長野高等学校合同星の教室

諏訪清陵高等学校・長野高等学校合同星の教室

日時2009/5/30 - 31
場所東京大学木曽観測所
対象諏訪清陵高等学校2年生、長野高等学校1年生 高校生計28名
担当者三戸、山本

概要:

今回の星の教室には、諏訪清陵高校2年生22名、長野高校1年生6名が参加しました。そして、初めての試みとして、高校を混ぜて班を作り、「宇宙の年齢を求める」ことを目標として一泊二日のプログラムが行われました。

[一日目]

開会式後、宇宙についての時代を追った説明があり、プログラムの目標を確認しました。その後、ドーム見学をし、皆熱心に望遠鏡の説明を聞き、また、見学をしていました。

ドーム見学
ドーム見学 

見学後、実習1「視角を使って距離を求める」にて、実験を通して、視覚を使って距離が求められるということを学んでもらいました。

視角実験
視角実験 

次に、実習2「銀河までの距離を求める」にて、パロマー天文台の銀河の観測データを使い、班毎に銀河を何個か選んでもらいました。そして、実習1で学んだ考え方を用いて、各銀河までの距離を求めてもらいました。

実習2
実習2 
銀河を選ぶ
銀河を選ぶ 

実習3「宇宙の年齢を求める」では、はじめはノーヒントで考えてもらいました。皆、熱心に班内で話し合い、中間発表として各班の代表者が考えを発表することで、教室全体で議論が白熱しました。残念ながら、晴れておらず、観望会は中止になりました。しかし、その分各班ともより考える時間がとれ、充実した議論をすることができたと思います。

[二日目]

二日目の流れとして、発表準備と発表会です。

発表に対する簡単な説明の後、準備のため2時間ほど時間が与えられました。 各班とも、議論を活発にしながら、残り時間を駆使して議論を深めていました。各班、議論がまとまりはじめ、発表の準備に移り、とうとう発表会です。発表会では、「宇宙の中心はどこにあるのか」、「地球を中心として考えているのではないか」、また「宇宙の膨張の速さはどのようになっているのか」など宇宙の年齢に限らず、各班が実習中の疑問を考えた末の結論が多く発表されていました。各班が発表するたびに、発表時間が延びるほど、生徒間で多くの質問が飛び交い、充実した発表と議論になったと思います。

発表会
発表会 

発表会後に、三戸さんが最後のまとめの講義をし、閉会式を行いました。全体を通して、議論の活発さに驚かされました。疑問が出てくると、それがどうしてなのか、について班内で図や式を書いて考えている姿が非常に印象的です。

まとめ

今回の実習を通して、高校生たちは研究するということや議論すること、そしてその過程を人に説明することの難しさを学んだと思います。この経験を生かし、これから出会う様々な問題に対して、粘り強く問題に取り組む姿勢を大切にしていって欲しい、と思いました。

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