日時 | 2009/10/31 - 11/1 |
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場所 | 東京大学木曽観測所 |
対象 | 長野県飯田高校2年生 計33名 |
担当者 | 酒向、市川、末松 |
東京大学木曽観測所で飯田高校の2年生を対象に星の教室を開催しました。実習では宇宙の年齢を各班に求め考察してもらいました。
昼過ぎに飯田高校のみなさんが観測所に到着し無事に開校となりました。まずは宇宙についての講義を受けてもらいました。講義が終わると早速木曽観測所の105㎝シュミット望遠鏡の見学です。見学中は望遠鏡の大きさに圧倒されている様子でした。
次はいよいよ実習です。実習1では視角を使って距離を求めてもらいました。説明後各班に作業に移ってもらいましたが、どの班も初めての作業にも関わらず、説明とテキストをもとに実習を難なくこなし感心させられました。
そして実習2も順調に好みの銀河のデータを選び、銀河の大きさと距離を求められていました。
次は宇宙年齢を求め、考察を進める実習3です。はじめは得られたデータをどう解釈したらよいのか分からなかったり、考察を進めるうちに実習2で求めたデータの誤差に気づき求め直したり戸惑うことも多かったようでした。それでもどの班も粘り強く機論を続け、データから宇宙の様子を読み取ろうと一生懸命でした。
夜は雲が多く、月が出ていたこともあり、残念ながらあまり星は見られませんでしたが、望遠鏡を使っての観望会では木星と月を観測することができ、木星の衛星が観測できたことや鮮明に見える月のクレータなどに感動していました。
二日目は発表会に向けて自分たちの考えを必死にまとめ準備を進め、発表会をむかえました。発表では求めた宇宙年齢と、その結果に至った理由やその班の宇宙像が発表されました。それぞれの班が考え抜いた結果得られた宇宙像はそれぞれ異なり、彼らの発想の豊かさを感じさせられました。質疑応答の時間では活発な議論が展開される班もありました。
最後の締めくくりに宇宙論の講義があり閉校式となりました。
2日間の星の教室、分からないことがたくさんあり、その中で手元にあるデータから考察し結論をだすという難しい課題に挑戦しました。その大変さを感じながらも自分の頭でしっかり考えたという実感の持てる2日間になったのではないかと思います。