日時 | 2010/7/21 - 7/22 |
---|---|
場所 | 東京大学天文学教育研究センター、神奈川県立緑ヶ丘高等学校 |
対象 | 神奈川県立横浜緑ヶ丘高等学校1年生20名 |
担当者 | 宮田(隆)、梅畑、金澤 |
今回の出前授業は「最新の観測成果から宇宙を究める」というテーマ別研修の一部として、1日目に東京大学天文学教育研究センターにて宮田が授業を行い、2日目に緑ヶ丘高校にて梅畑が授業を行いました。
天文学とはどのような学問であるか?赤外線で見る世界はどんな世界か?という2つの話題を中心に授業を行いました。
まずは、星を見ることで、どのようなことがわかるのか、天文学はどのようなことを明らかにしていくのかについて学びました。講師がなぜ、赤外線にて観測を行っているのかについて詳しく講義を行いました。赤外線から明らかになることと対象にしている天体について学びました。実際に、赤外線カメラを使用して暖かい缶と冷たい缶の見え方を知り、負担見えている世界とは違う赤外線の世界に驚いていました。
現在、建設中であるチリの赤外線望遠鏡についてのお話では、研究者の生活の一端を知ることができ、貴重な体験でした。研究に関する質問から、宇宙についての素朴な疑問までたくさんの質疑応答が行われ、強く天文学への興味を持てたようです。
1日目の夜に実習で観測したデータがどのような意味があるのか、どのように処理するのかということを中心に授業を行いました。
まずは、新宿とニュージーランドの夜空の写真を比較しながら光害があるとなぜ星が見にくいかについて学びました。星を見やすくするには望遠鏡の性能や設置場所にどのような工夫をするとよいのかについても考えました。人工衛星から見た夜の地球の写真から、日本や韓国が明るく光っていることに驚いていました。
また、星の明るさが、遠いと暗くなるのはなぜか、明るさと距離の関係について等級についても学びました。簡単な計算を実際にしてみたり、広がりのある天体の明るさについても考えることにより、より理解することができました。
天文学の手法として、どのように観測した画像から天体の情報を得るかについてさらに、講師の専門である電波天文学や銀河の進化についての話があり、生徒たちも興味深く聞いていました。この講義は今後の実習の解析作業や考察等で生かされるでしょう。