日時 | 2010/9/16 - 17 |
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場所 | 東京大学木曽観測所 |
対象 | 飯山北高校2年生38名 |
担当者 | 中嶋、村仲 |
東京大学木曽観測所にて飯山北高校の生徒さんを対象に星の教室を開催し、実習では宇宙の年齢を班ごとに求め考察してもらいました。
初日は年齢を求めていくために必要な知識面の講義と実習を中心に進めていきました
初めに、お昼ごろにのみなさんが観測所に到着し無事に開校となりました。まずは宇宙の構造などについての講義を受けてもらいました。講義の後は木曽観測所の105㎝シュミット望遠鏡の見学です。見学中は望遠鏡の大きさに圧倒されつつ熱心に説明を受けていました。
実験1では「視角」を知り、そこから被写体までの距離を求める方法を学んでもらうために、いろいろな求め方などを説明し班ごとに実験をしてもらいました。初めての作業にも関わらず実験中はとても楽しそうに会話しながら順調に求めていきました。
実験2も「銀河までの距離を測る」という実験を行いましたが、説明の後素早く作業に取り掛かり見慣れないデータにも戸惑う事無く班ごとに素晴らしい連携が見受けられとても感心しました。
そして最大の難関とも言える実験3「宇宙の年齢を求める」では、疲れなどもあったようで説明の後も今あるデータからどう求めていけばいいのかわからず戸惑う姿も見受けられましたが、時間が進むにつれ班ごとに理解を深めたりしながらしつつ宇宙の年齢について粘り強く議論を行っていました。
朝方からずっと悪天候だったのですが、夜になり時々快晴ともいえるほどになり、みなさん手を止め、とても綺麗に見える星々に癒されつつ、流星が見えるたびに「流れた!!」ととても興奮していました。
2日目は、1日目に引き続き実験3の今まで作成したグラフや求めた数値などから、いろいろな理論や定義をもとに考察し年齢を求め、発表を行いました。
みなさん発表会に向けて理論や法則を考え見つけ必死にまとめていました。
発表会の時間が近づくにつれどの班も焦りながらもしっかり役割分担をし準備を行っていました。
発表会では、求めた年齢やその方法などを発表されました。班ごとに考えた理論などが異なり、とても面白い法則を考え用いた班もいました。その結果、質疑応答では生徒さんの中でいろいろな質問や議論などが沢山飛び交いとても盛り上がりました。
最後の締めくくりに今回の実習で学んだ事についての補足などの講義があり、その後閉校式となりました。
この2日間の星の教室では分からないことが沢山ありながら、その中で手元にあるデータから考察し結論を出すという難しさやその面白さを体験してもらえたのではないかと思います。自分の考えや理論を相手に伝えるという時が将来きっとくると思います。その時は今回の体験をいかして頑張って欲しいと思います。