日時 | 2012/08/24 |
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場所 | 神奈川県立横浜緑ヶ丘高校 |
対象 | 横浜緑ヶ丘高校1・2年生11名 |
担当者 | 藤井、古村 |
神奈川県立横浜緑ヶ丘高校において「宇宙膨張を探ろう」というテーマのもと出前授業を行いました。
まず、地球が存在する太陽系、夜空に広がる星々の話をして、それから銀河、銀河団、宇宙というように話のスケールをどんどん広げていき宇宙についての理解を深めました。
次に「離れた2点ほど速く遠ざかる」という、膨張という現象の一般的性質について確認しました。したがって、もしも宇宙が膨張していれば「銀河の後退速度は距離に比例する」というハッブルの法則が成り立つはずです。変光星を用いた銀河の距離、および光のドップラー効果を用いた銀河の後退速度の測定について解説した後、実際のデータを各自方眼紙にプロットしました。そのプロットしたグラフより上述のハッブルの法則が成り立っていること、つまり宇宙が膨張していることを確認できました。
その後、宇宙は膨張し続けており、その膨張をさかのぼっていくと宇宙の誕生がいつだったのかわかるという話をし、宇宙の年齢を実際に計算しました。はじめは慣れない計算に戸惑っていましたが、最終的にほとんどの生徒が正しい値を求めることができました。最後に、宇宙誕生から今までを一年に換算するとどうなるのかという話題に触れて講義を終了しました。
テーマ研修の一部としての授業であり、希望してこられた生徒さんたちにとって、とても有意義な時間になったのではないでしょうか。