日時 | 2012/8/21 - 22 |
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場所 | 東京大学木曽観測所 |
対象 | 長野県木曽青峰高校理数科生徒26名、および同学校教員2名 |
担当者 | 花上、村仲 |
東京大学木曽観測所で長野県木曽青峰高校理数科2年生を対象に1泊2日の日程で星の教室を開催しました。
星の教室では天体画像の視野角と画像に写っている銀河の大きさから視角の概念を用いて様々な銀河の距離を測定し各銀河の後退速度と銀河の距離から宇宙の年齢を求めます。
開講式ではこの1泊2日で宇宙の年齢を求める研究を行うことが説明されました。 その後観測所にある105cmシュミット望遠鏡を見学しました。地元にある望遠鏡でも実際に見たことのあった生徒は少なく、初めて見る大きな望遠鏡がドームと連動し動いている姿に感動していました。
教室に戻り班に分かれて実習が始まりました。実習では自分たちの写真を撮り「視角」という考え方で距離を求める練習をしました。その後、データベース内にある銀河を用いて銀河の距離をもとめました。その後各銀河の距離と後退速度をグラフ化し、これらの相関から宇宙の年齢を求めました。
午後から曇天、小雨となり天候が心配されましたが、夜間は快晴となり木曽の街中では見られない満天の星空の観望ができました。
宇宙の年齢を求める議論は深夜まで続き、眠い目を擦っての発表準備となりました。
発表会では各班それぞれが宇宙の年齢を求めるために考えたことを発表し、自分たちとは違う考えの班に質問しながら議論を深めていました。
最後の講義では宇宙の膨張は点を打った風船を膨らましているときに似ている。宇宙に中心はない、どこも中心になりうるという紹介がありました。また近年宇宙は加速膨張していることや、宇宙についてまだわかっていないとこが多いことが紹介されました。