日時 | 2013/12/7 - 8 |
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場所 | 東京大学木曽観測所 |
参加者 | 小学生 9 名、保護者 10 名(親子 9 組) |
担当者 | 沖中、西原 |
足立区こども未来創造館ギャラクシティが企画した、小学生とその保護者対象を対象にした東京大学木曽観測所訪問企画「ギャラクシティ星空教室~木曽観測所 親子天文教室~」を行いました。
この企画は足立区こども未来創造館ギャラクシティ近郊の小学校1~6年生の児童および保護者を対象に、普段は触れる機会のない105cmシュミット望遠鏡に触れる機会を与えるとともに、実験や観望会を通して天文学に親しむことを目的に開催されました。
開校式の後、木曽観測所のシュッミット望遠鏡の特徴やシュッミット望遠鏡を用いてどのような研究が行われているかについて紹介がありました。その後木曽観測所の105cmシュッミット望遠鏡の見学が行われました。大きな望遠鏡やドームの屋根が動くと、小学生だけでなく保護者の方からも歓声が上がっていました。
望遠鏡を見学した後には土と水とドライアイスを使って「彗星」を作る実験を行いました。この実験は泥団子に砕いたドライアイスを混ぜて固めた「彗星」を作り、その観察を行うことで彗星の特徴を理解してもらおうというものです。参加者は親子で相談して土や水の分量の違うオリジナル彗星を作ってそれぞれの違いを観察したり、彗星のスケッチをしていました。
日没後には観望会が行われました。始めは多少雲が出ていましたが暗くなるにつれて雲も取れて、この日最大光度だった金星や人工衛星、天の川などを見ることができました。参加者は東京では見られないきれいな星空に感動している様子でした。
日の出前の時間に宿泊施設の前でラブジョイ彗星の観望会を行いました。肉眼では見えない明るさでしたが双眼鏡では尾を引く彗星の姿が見られました。とても冷え込んだ早朝にもかかわらず多くの親子が参加して、彗星だけでなく前日の夕方には見えなかった星座や木星なども楽しそうに見ていました。
朝食の後、再び木曽観測所に向かいました。この日は宮田先生による特別講演があり、彗星が私たちや地球にどのように関わってきたのかお話がありました。講演の後で質問タイムが設けられ、参加者からの質問に宮田先生が分かりやすく答えていました。質問タイムが終わってからも宮田先生のところに質問に来る子供が何人も見られました。
また最後に、通常は観測のために全天を撮影して天気の状況をチェックしている「星空カメラ」を用いて記念撮影を行いました。
事前に期待されていたアイソン彗星は見ることができませんでしたが、木曽の星空を満喫してもらえたようでした。実験や観望会を通して宇宙により興味を持ってもらえたのではないかと思います。