日時 | 2014/7/18 |
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場所 | 国立天文台および東京大学大学院天文学教育研究センター |
対象 | 神奈川県立横浜緑ヶ丘高校 生徒21名 |
担当者 | 尾上、青木 |
神奈川県立横浜緑ヶ丘高校の生徒を対象に国立天文台・天文学教育センターで出前授業を行いました。
最初は講師の尾上の案内のもと、国立天文台の見学を行いました。第一赤道儀室や展示室をみてまわり、望遠鏡の模型や展示室のパネルを熱心に見学していました。
その後、生徒達は台内にある4D2Uシアターの見学をしました。4D2Uシアターは国立天文台が運営する見学者用施設で、 天文学の最新の研究成果をシミュレーションを用いた美しい映像で解説したプログラムを上映しています。 映像の迫力に感嘆の声をあげる生徒もおり、「宇宙旅行をしているようだった」、「銀河がすごかった」など 非常に好評なようでした。
見学を終えたあとは、キャンパス内の東京大学附属天文学教育研究センターに移動して講師による授業がはじまりました。前半は日本が世界に誇る大型光赤外望遠鏡、すばる望遠鏡の紹介からはじまり、すばる望遠鏡の性能や天文学者がどのように観測をしているかなど、現在の観測天文学の基礎について学びました。
休憩後、アシスタントの青木による「5分間講義」が行われました。普段アシスタントがどのような研究を行っているか、星の進化や元素と星の関係について短く説明しました。星の進化に興味をもった生徒もおり、アシスタントの今後の授業に活かせる経験となりました。
その後、講師の尾上の授業を再開し、後半は宇宙の大きさや100億年前の宇宙の話、更に尾上の研究内容である最遠方のブラックホールの話をしました。
宇宙の大きさの話では、映像資料を見ながら宇宙が人間の想像をはるかに超えるほど大きなこと、宇宙には大きさに応じて星や銀河といった様々な構造が存在することを学びました。また、たくさんの銀河が写っている1枚の写真の中から遠方銀河を探すという問題も好評で、熱心に銀河を探す様子がみられました。正解した生徒も何人かいたようでした。
尾上の研究内容であるブラックホールの話は非常に興味を持った様子でした。難しい内容ながらも理解をしようと熱心に授業を聞く生徒も多かったようでした。また何人かは授業の後に尾上に質問をしていました。今回の授業で、宇宙の大きさやブラックホールへの関心が高まったという声が多く聞かれました。