ギャラクシティ銀河学校

ギャラクシティ銀河学校

日時2014/10/26
場所足立区ギャラクシティ(こども未来創造館)
対象70名程度
担当者米田、西本

足立区こども未来創造館ギャラクシティにおいてプラネタリウムを用いた出前授業を行いました。今回は「ギャラクシティ銀河学校~太陽系の兄弟たち、惑星比べ~」と題し、ハワイで木星の研究を行っている講師の米田の研究に則した講演を小学生の親子の方を対象に行いました。

都会での惑星の見え方を説明
都会での惑星の見え方を説明

はじめに米田が自身の研究分野の説明を行った後、講演当日夜の東京の夜空における星空をプラネタリウムで再現、この季節に見える惑星・星座などについてお話ししました。続いて光害(街明かり)のない星空を再現し、惑星だけでなく様々な天体が都会では見えなくなっている事を紹介しました。また、星座を造る星々(恒星)とは異なり、惑星は毎年見える時間帯・位置が変わること、惑星は恒星と違って自ら光らず、太陽の光を反射して輝いていることなどを説明しました。

光害の無い星空を再現
光害の無い星空を再現

その後、各惑星についての分類や特徴を詳しく説明し、米田の研究分野である木星についてさらに詳細に講演しました。それまで地球にしか見つかっていなかった月が木星にもあることをガリレオが発見した事、同様に地球にしか見つかっていなかったオーロラが木星に見つかったり、火山が木星の月であるイオにも存在する事の発見など、木星を起点に発展した科学の一面を紹介しました。

最新の木星の研究について説明
最新の木星の研究について説明

質疑応答では米田の研究分野である木星を始めとする惑星について質問が相次ぎ、木星の研究に対する関心の高さが窺えました。さらには高山における観測生活についての質問で、酸素が薄く順応に苦労するといった日常生活とかけ離れた、研究環境への驚きの声も参加者から上がりました。アンケートでも観測の最前線にいる研究者の話を聞けてよかったという声を頂きました。今回の講演は参加者の惑星に対する興味を高め、最新の研究に触れられる機会となったと思います。

(記: 西本)

謝辞

足立区ギャラクシティの担当者の方々には、事前の念入りな準備など、充実した講演環境をご提供いただきました。ここに深く御礼申し上げます。

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