日時 | 2014/8/29 - 30 |
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場所 | 東京大学木曽観測所 |
対象 | 長野県屋代高校2年生生徒34名、および同学校教員2名 |
担当者 | 三戸、北村、長瀬 |
東京大学木曽観測所で長野県屋代高校二年生を対象に星の教室を開催しました。 視角の考え方を学ぶ実習と、天体写真の銀河の視角からその銀河までの距離を求める実習を行い、 データベースにあるそれぞれの銀河の後退速度をもとに宇宙の年齢についての議論を行いました。
開校式と講義のあと、実習1を行いました。実習は班ごとに活動していきます。
実習1「視角を使って距離を求める」では、デジタルカメラを使って視角を求めました。 視角についての講義のあと、班ごとに写真を撮影し、視角から距離が求まることを学んでいきました。
実習1のあと、望遠鏡を見学しにドームへ向かいました。 生徒たちは大きな望遠鏡を目の前にし、驚いている様子でした。 貴重な光景だけに、生徒たちは写真をたくさん撮っていました。
実習2「銀河までの距離を求める」では、銀河の視角を求めることにより、その銀河までの距離を求めました。 パソコンに向かいデータベースにある銀河を印刷する班、机に向かい銀河までの距離を計算する班、 それぞれの班のペースで順調に作業を進めていきました。
実習3「宇宙の年齢を求める」では、いよいよ宇宙の年齢を求めることに挑戦しました。 ヒントは、実習2で求めた銀河までの距離と、データベースにあるそれぞれの銀河の後退速度です。 少ないヒントながらも、生徒たちは夜遅くまで話し合いを重ね、それぞれの班の結論を導き出していました。
2日目は発表に向けての簡単な説明のあと、発表準備、そして発表会を行いました。 どの班も工夫を凝らしたわかりやすいスライドを作成し、班の結論やその結論に至った過程、考え方を発表していました。 発表を聞いた生徒たちの中から質問もあり、内容の濃い議論を行うことができました。
発表会のあと、最後の講義を行い、2日間の締めくくりとなりました。
この2日間、生徒たちは実習を通して天文学に触れ、その考え方を学ぶことができ、 天文学についての興味を深めることができたと思います。 また自分の考えを出し合って議論するといった貴重な経験をすることができたと思います。 この経験は今後の学校生活やその他の場面で活かされるはずです。