日時 | 2015/11/22 - 23 |
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場所 | 東京大学木曽観測所 |
対象 | 小学生9名、保護者9名 |
担当者 | 宮田、田中、西原 |
今回で三回目となる東京大学木曽観測所訪問企画「ギャラクシティ星空学校~木曽観測所 親子天文教室~」を行いました。
足立区こども未来創造館ギャラクシティが企画した、小学生とその保護者対象を対象にした普段は触れる機会のない105cmシュミット望遠鏡に触れる機会を設けるとともに、実験や観望会を通して天文学に親しむことを目的としたものです。
まず最初にギャラクシティ星空学校の開校式を行い、木曽観測所のシュミット望遠鏡の特徴やこの望遠鏡が使われている研究について紹介をしました。
その後実際に木曽観測所の105cmシュミット望遠鏡の見学を行いました。シュミット望遠鏡はドーム状の建物の中に設置されています。大きな望遠鏡やドームの屋根が動くと、小学生だけでなく保護者の方からも歓声が上がっていました。
シュミット望遠鏡を見学した後に、厚紙と虫眼鏡を用いて簡単な手作り望遠鏡を作成し、望遠鏡を覗いて見える月の大きさから月までの距離を求める実習を行いました。小学校低学年の参加者も多かったですが、保護者の方と協力しながら器用に厚紙を組み立てて望遠鏡を作っていました。
夕方からの天体の観望会は残念ながら曇りがちな天気でしたが、雲の切れ間から月や星を見ることができました。実習で作成した望遠鏡でさっそく月を観測している子もいて、満天の星空というわけではありませんでしたが観望会を楽しんでいました。
ほとんどの親子が早朝4時に起床して観望会を行いました。前日に引き続きうす曇りでしたが、木星と金星は見えたため惑星の観察を行いました。
二日目最初の企画として家族対抗の天体クイズ大会を行いました。簡単なものから見当のつかないものまでクイズを出題しましたが、みんな小学生とは思えぬほど知識豊富で、大変盛り上がりました。
その後、宮田先生の研究分野である宇宙にある塵についての講義がありました。内容は小学生には難しめでしたが、「宇宙を塵で汚した犯人は誰か?」という例え話で講義が進んだため聞きやすかったようでした。
講義の後に参加者一人一人に卒業証書が授与されました。みんな卒業証書を両手で握り、嬉しそうに親の元へと戻っていました。そして最後にシュミット望遠鏡のドーム前で集合写真を撮り、今回の企画の全てが終了しました。
曇りがちという、あまり天気に恵まれない結果となりましたが、雲の切れ間からでも観測ができてみなさんに満足していただけたようでした。旅館に泊まっていた例年と違い、観測所に泊まったことで参加者同士の交流も生まれやすくなり、一泊二日という短い期間でしたが、内容の濃いイベントとなりました。