記念写真

第 21 回日本天文学会ジュニアセッション

日時2019/3/17
場所法政大学小金井キャンパス
対象第 21 回銀河学校参加の高校生 13 名
担当者大島、沖本、島田、陳、森井

毎年3月に行われる日本天文学会春期年会では、小中高生向けの学会発表の場である、ジュニアセッションが設けられています。昨年3/27-3/30に行われた銀河学校へ参加した生徒のうち希望者は、このジュニアセッションでの発表を一つの目標に、一年間研究を発展させながら準備を進めてきました。NPO法人Science Stationではジュニアセッションへ向けてのサポート、及びジュニアセッション当日の引率を行いました。

ジュニアセッションへの準備

昨年の銀河学校終了後しばらくしてから希望者が集まり、ジュニアセッションへ向けての準備が始まりました。準備はデータの整理や、4日間の銀河学校では終わらなかった解析や考察から始まり、

  • 11月 ジュニアセッションへの発表登録
  • 1月  研究内容をA4一枚にまとめた予稿原稿の提出
  • 3月  口頭発表スライドの提出
と進んでいきました。銀河学校には全国各地から参加者が集まっているため、準備はオンライン上で議論を交わしたり、研究者のアドバイスを受けたりして進められました。

学会発表当日

ジュニアセッションでは口頭発表とポスター発表の時間があります。口頭発表は午前と午後にそれぞれ約2時間にわかれ、プレゼンテーションを用いて参加者全体の前で4分間の発表を行います。ポスター発表はそれぞれの口頭発表のあと1時間ほど行われ、ジュニアセッションの参加者や現役の研究者に向けてポスターの前で直接発表を行う交流の場となっています。

発表風景
ポスターの発表風景

今年のジュニアセッションでは、法政大学小金井キャンパスにて行われました。各班の発表タイトルは以下の通りです。B班からは二つの発表を行いました。

  • A班:「星雲はどのように輝くのか ~3波長帯での測光観測より~」
  • B班:「星形成率から探る銀河の性質」
  • B班:「銀河の渦巻きはどうしてできるのか」
発表風景
口頭の発表風景
口頭発表では4分間という短い時間の中で他の参加者に向けて分かりやすく研究成果を伝える必要があります。準備の際に何度も発表スライドを作り直したり、4分間に収まるようにしゃべりの練習を繰り返したりした甲斐あって、時間内に伝えるべきことを分かりやすく発表できていました。さらに他の参加者の発表に対して積極的に質問する生徒もいました。
ポスター発表では他のジュニアセッションの参加者や研究者と直接議論をしながら、堂々と発表していました。どの班のポスターにも大勢の人が集まっていました。

総括

ジュニアセッションへ向けての準備は生徒の皆さんがオンラインでの会議などに慣れない状態から始まりました。予稿原稿提出や発表スライドの締め切りに追われるなど苦しいことも多かったかと思います。それらを通じて成長していくさまはTAとして会議に参加しながら感慨深いものがありました。また、準備の際には生徒とTAが対等に議論でき楽しませていただきました。ジュニアセッションへの参加を通じて大きく成長された生徒の皆さんの幅広い活躍を期待しています。

(記: 沖本)

謝辞

今回のジュニアセッション参加にあたっては、東京大学木曽観測所のみなさまに発表準備のサポートをしていただきました。お礼申し上げます。

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