私は同じ部活の先輩から銀河学校の存在を知り、天文に興味がある同世代の人に出会うことができ、天文の研究を体験することができる銀河学校に魅力を感じて応募に至りました。
参加するにあたり自分の知識が十分でないのではないかと思っていましたが、実際に今回研究で必要だったことは、得られたデータをどのように分析するかという力が必要で、知識の有無はあまり重要ではなかったことに気が付きました。勿論、知識があることに越したことはありませんが、どのデータから何の情報が得られて、そこから考察できることは何か、既知のことと矛盾がないか、新しく何かわかることがあるかを分析する力、考える力こそが、研究には必要なのかなと知るとても良いきっかけになりました。
また、今回実際にトモエゴゼンを使用し観測機器にも興味がわいたので、将来は観測機器も作れる天文学者になりたいという夢もできました。宇宙関連に興味のある高校生の方はぜひ銀河学校に応募してみてください。新たな出会いと発見がたくさん待っていますよ。
以前から将来は宇宙についての研究ができたらいいなと漠然と思っていました。しかし具体的にどういう分野に興味があるのか、どのように研究をしていくのかが分かりませんでした。三鷹の国立天文台の一般公開に行った時に銀河学校のポスターが貼ってあったのをみて、少しでも研究というものに触れられるのではないかと思い応募しました。 銀河学校では、実際に木曽観測所の望遠鏡を操作して観測をし、解析を行い、口頭発表を行いました。普段は使うことのない機材、ソフトウェアを扱うことに驚き戸惑いつつも、他の生徒さん やTAさん、班長さんに聞くなどして一つ一つ班のメンバーと解析を行いました。TAさんや班長さんに分からないことや自身が行っている研究についてなどを気軽に聞けたのは、宇宙についての研究について知ると同時に、研究者になりたいという気持ちを大きくさせてくれました。又、解析で得られたデータを基に、夜遅くまで班で議論したことは貴重な経験でした。議論の息抜きで TAさんの解説とともに見た夜の星空は格別でした。こんなにも知らないことに対する好奇心、知らなかったことを知れた嬉しさを感じたのは銀河学校に参加できたからだと思います。「研究ってなんだろう」「天文学って面白そうだけど漠然としている」といった疑問が少しずつ解けていくように感じています。
銀河学校では高校生が大型望遠鏡を使用して研究を体験できるときいて興味を持ち、高校2年の終わりに参加しました。私が参加した銀河学校2024では時間領域天文学をテーマとした研究を体験できました。参加する前はなじみのないテーマの研究についていくことができるか少し不安でしたが、自分たちで望遠鏡を使ってデータをとって解析や考察を行う過程はとても楽しく、そのなかで天文に対する理解も深められたと思います。特に研究で行ったデータ処理や測光などのプロセスは普段の学校生活では体験できないであろうもので、強く印象に残っています。
個人的に銀河学校に参加して最もよかったと思うのは、天文に興味を持つ他の高校生たちや天文学に詳しいスタッフと知り合えたことです。銀河学校には天文が好きな高校生が全国から集まりともに研究を行うことができます。また、班長やTAさんたちも研究を丁寧にサポートしてくださります。周りに天文が好きな人、天文に詳しい人がたくさんいる環境は私にとってすごく刺激的で、参加を決心してよかったなと感じました。
天文学の研究というと経験も設備もない高校生にはハードルが高いものに聞こえますが、銀河学校はそんな高校生が天文学の世界に触れられる貴重なイベントです。宇宙が好きなたくさんの高校生に参加してもらいたいです。
高校一年生の時に、私は学校に掲示されていたポスターで銀河学校を知りました。小学校の頃から天文学や宇宙に興味があり、同じ趣味を持った同年代の人たちと会いたい!綺麗な星空を見たい!という思いと、『高校生による天文学研究』という言葉に惹かれ応募しました。1年生の時の応募は落ちてしまいましたが、2年生の時に参加することができました。課題の作文で論点がずれないように何度も修正したのを覚えています。参加できることが決まり、3月中はこれまでにないワクワク感でいっぱいでした。
木曽観測所で過ごした四日間は非日常に溢れ、忙しくも楽しいものでした。生徒が巨大な望遠鏡に撮影コマンドを送り、実際に撮った天体画像や専門的なデータを使いながら研究を進めていきました。天体画像の解析は、複雑なことも多かったですが、TAさんや他の生徒のみんなが手助けをしてくれて着々と進めることができました。研究している天体について班員で何時間もかけ考察しましたが、なかなか結論が出ませんでした。しかし、全く苦痛ではなく、自分が好きなものに全身全霊で向き合っていると気づいた瞬間、半端なく幸せで、より天文学や宇宙が好きになりました。データ解析や考察を進めていると、たくさんの意見や考えに出会えたり、生徒一人一人が得意なところを生かしたり、と班員で協力して1つの研究をする面白さを体感でき、天文学者になった気分でした。
研究の他にも、たくさんの人の講義を聞けてて面白かったです。また、班長やTAさん達とお話しして、自分の進路についても考えれたり、他の生徒の皆んなからはたくさんの刺激をもらうことができました。「うぉー!」と声を上げてしまうような星空を見たり、銀河学校に参加した人たちみんなと年齢の壁を超えて交流できたり、幅広いジャンルの話ができたのは最高の思い出です。
この四日間に凝縮されたことを思い出すだけでも未だワクワクします。ここでの体験から得たことをこれからの生活や活動につなげていきたいと思います。そして、2024銀河学校に参加できたことを嬉しく思います。
私は,以前銀河学校に参加した先輩たちから話を聞かせていただいて,非常に面白そうだと感じて今回応募してみました.天文学に興味はあるものの実際に天文学の研究をしたことはないので,参加できることが決まり,とてもわくわくしていました.
普段は実際に木曽観測所に行くことができるものの,今回はZoomを用いてのオンライン開催となってしまいました.しかし,木曽観測所のバーチャルツアーをしていただいたり,望遠鏡を動かすコマンドを自分で書いて自分の見たい天体の画像を撮影できたりして十分に楽しむことができました.他の生徒やTAさんたちとの交流も思った以上に深く出来,とてもよかったです.
活動内容としては,講義や天体画像の解析でした.スタッフの方々が行っている研究についてなどの講義が非常に分かりやすく,面白かったです.解析では,実際に撮影した画像を班のみんなと協力して解析し,銀河系の厚さを測定しました.解析は非常に大変でしたが,班のメンバーと議論をして最終的にスライドを作って発表したのは大きな達成感がありました.
4日間という短い期間でしたが,この間に驚くほど多くのことを体験して研究の一端を感じることができ,とても貴重な経験になりました.また,議論でも色々な考え方に触れることができ非常に新鮮でした.
私はたまたまコンビニで見つけた科学雑誌の Newton に載っていた広告を見て天文の研究というものに少しでも触れられたらいいなと思い応募しました。 もともと天文学というものにとても興味を持っていましたが、実際天文学に進んでいる方々はどのように星を観察し、分析し、その結果を研究に役立てているのだろうというのはわかっていませんでした。
今回はコロナの影響により合宿という形ではありませんでしたがZoom という新しい形によって実際に観測でとった写真が保存できたり、慣れているパソコンで操作できたりとオンライン開催ならではのよかったところがあったと思っています。
また Slack で TA の方々に質問したり普段の研究のことなどをお聞きしたりするということができたのが私にとって大きな糧になりました。 アプリの入れ方、使い方などはわからないことも多かったですが、その度にきちんと丁寧に教えて下さったので問題なく行うことができました。 研究結果については同じ班のメンバーやほかの班の方々からの意見や予想についての話がとても面白かったです。自分にはない知識や見方がとても多く出ていて答えがない(定まっていない)問いを討論することの尋常でない面白さに気づきました。 慣れない形での参加となりましたが、パソコン上であるということの利点を活かしつつ天文の研究という普段生活している中ではなかなか情報を得づらい分野のことを少し理解できたと思います。3 日間という短い期間でしたがかなり印象的で私にとって重要な期間になったと思います。
私は銀河学校に2015年には生徒として、2019年にはTAとして参加させていただきました。現在は大学で地球や惑星を対象とした物理学を学んでいます。もともと高校では地学の分野に興味があり、宇宙の研究がどのように行われているのかについて知りたくて2015年に応募しました。
銀河学校では観測所の望遠鏡を操作して実際に観測を行い、このデータを元にグループで研究を行います。実習を通して研究がどのようなプロセスで行われているかについて実体験することができました。特にデータの解析や、生データを処理して研究に使えるようにするなど、参加する前には考えてもいなかった様々な作業を行うことができました。これらの経験は普段の高校の授業では得られないもので、銀河学校に参加して非常によかったと思っています。
現在私は宇宙の分野から少しだけ離れた地球と惑星の分野に進んでいます。銀河学校でのこの研究経験が、理学を進路に選択したのに大きく影響していると思います。
宇宙の分野に興味がある人は勿論、将来研究者になりたいが研究のイメージがつかめない人や、単純に研究とはどのようなものであるかに興味がある高校生に是非お勧めしたいと思います。銀河学校での経験は、自分の将来を考えるのに非常に役立つと思います。
高校2年生のときに、銀河学校2014に参加しました。小さい頃から宇宙に興味があり、東大の木曽観測所に行って大きな望遠鏡が使える、というのを楽しみに参加しました。天文学に憧れていたものの、実際どのようなことをするのか全く知らなかった私は、ほとんどの時間がパソコンでの解析だということに驚きました。ものさしが届かない遠くの星雲までの距離を求めるために、いろいろ計算したりグラフを作ったりしました。口頭発表を終えた後にいただいた質問に答えられず、悔しい思いをしたことを今でも鮮明に覚えています。銀河学校で苦戦しながらも楽しく研究した体験が、大学で宇宙物理学を専攻していることに大きく影響していると思います。
大学生になり、銀河学校2017・2018・2019のTAを務めました。生徒の頃の銀河学校では、自分が今何をしているのかわからなくなるほど考え混乱することがありましたが、TAになると研究を俯瞰することができるようになり、銀河学校の良さを改めて感じています。大学生向けの研究体験でも、研究者が観測し一般に公開したデータを解析することが多いのに、銀河学校では望遠鏡を自分たちで動かし、観測データを取ることから行います。そして何より、高校までの「勉強」とは違う「研究」を高校生のうちに体験することは、非常に意義のあることだと思います。宇宙が好き、天文学に憧れているという高校生が、銀河学校に参加して研究を体験し、進路選択におおいに生かしてもらえたら嬉しいです。
「好きな星はマグネターです!!」高校生の私は銀河や中性子星、系外惑星など、宇宙の天体が大好きないわゆる宇宙オタクでした。一般向けの本を読んで宇宙の不思議な天体や現象について知ることができるけど、実際の研究はどんなことをやっているのかはよく知らない…。天文学の研究の世界に実際に触れてみたいと思い、2017年高校2年の春に銀河学校に参加しました。
参加する前、天文学とは大きな望遠鏡で天体を「観察」して、なにが起きているのかを調べるというイメージを持っていました。しかし銀河学校では、望遠鏡で撮った天体の画像上の明るさを数値として読み取り、明るさの分布のグラフを作成したり理論式に数値を当てはめて天体温度やガスの量を求めたりする作業を行いました。天文学の研究とは、漠然とイメージしていた単なる「観察」ではなく、数字と方程式とグラフの世界だったのです。銀河学校では、高校生で理解できる考え方を使ってデータを解析します。まだ自分は高校生だけど、天文学者になった気分で本格的な研究ができる!これが銀河学校で得られた特別な経験です。
2年目の銀河学校は高校3年生で参加しました。銀河学校から帰ってきた数日後には大学1年生になっていたのですが、研究テーマの銀河の星形成率について調べていくうちに、銀河腕の定常密度波理論について興味をもつようになりました。研究の方針について班長やTAの方に相談をし、自分の通う東工大のELSIで銀河形成を研究されている先生や、三鷹の天文台で密度波理論の観測的検証を行われている先生に話を聞きに行きました。班長の先生や研究者の方々、銀河学校TAの方々に協力をいただき、1年後の天文学会で開催されたジュニアセッションで研究発表を行いました。
銀河学校の魅力は高校生と天文学のサイエンスの世界を繋げてくれるところです。宇宙が好きだ!!という気持ちさえあれば大丈夫です。天文の研究がやってみたいと考える高校生に、ぜひ参加してほしいと思います。
私は大学3年で初めて銀河学校にTAとして参加しました。高校生の時には銀河学校の存在さえも知らず、TAから初参加という少し変わった形の参加です。
そもそもTAはTeaching Assistantの略で、つまりは生徒の方々に様々なことを「Teach」しなくてはならず、当然銀河学校での生徒の経験のない私は正直非常に不安な挑戦となりましたが、結果的に非常に有意義なものとなりました。というのも、生徒の皆さんが自主的に議論を行い、自主的に研究の方向性を決めているのです。もちろん班長やTAが外からアドバイスはするのですが、中には天文学の知識も殆どない生徒もいるはずなのに、互いに教えあって協力し自分たちの力で進めていくのは感無量でした。きっと天文学的知識はなくても、「宇宙が好きで詳しく調べたい」と思う心は人一倍強いのでしょう。私も生徒の方々の天文学に対する姿勢に非常に刺激を受け、自分自身の天文学の勉強や研究に対するモチベーションの上昇にも繋がりました。
なぜ高校生の時にこの企画を知ることができなかったのか、と非常に後悔しているので、今この文章を読んでいるかもしれない高校生の人は、そもそも今この企画の存在を知っているということだけで既に幸運だと思います。是非青春に「宇宙を探求する」というアツい1ページを刻んでみてはいかがでしょうか?
私は高校2年生の終わりに銀河学校2013に生徒として参加し、その経験を経て大学1年生の終わりから大学4年生の終わりに銀河学校2015から2018のTAをつとめました。これらを合わせて、これまで合計5回も銀河学校に関わったことになります。
銀河学校では班長(天文学の研究者)が木曽観測所の105cmシュミット望遠鏡を用いた観測天文学の研究テーマを用意し、TAにサポートされながら生徒が実際に研究します。とはいえ、班の研究テーマや雰囲気は集まった班のメンバー(班長・TA・生徒の組み合わせ)毎に違います。例えば班長が研究の目標達成に向けた道筋を丁寧に示すこともありますし、逆に班長は大雑把なテーマのみを与えて後は生徒に研究の流れを任せることもあります。あるいは、活発な生徒が班全体を引っ張っていくこともあれば、TAにサポートされながら各生徒が少しずつ意見を出して研究を進めていくこともあります。
以上で見たように、班によって銀河学校での研究の進行スタイルが違いますし、そもそも班長やTAによって研究や天文学に対する価値観も違います。ですので、自分が銀河学校(あるいは母校や他のイベントでの研究活動)で経験した内容を是非他の人々と共有して比較してみてください。銀河学校で知ることができる天文学の研究の進め方の一例を参考にしつつ、多くの人々の多くの経験も合わせて、研究や天文学との自身の関わりを考えていってもらえればと思います。
私は銀河学校には高校生のときには参加せず、2019年に初めてTAとして参加しました。というのも 高校生のときは元々古生物の研究をしたくて大学を目指しており、天文には見向きもしていなかったからです。途中で方針転換して天文学科に入り、観測実習で初めて木曽観測所を訪れました。小望遠鏡での観測経験すらなかった私にとっては、望遠鏡やドームがリモコンでぐわっと動くのも、観測所内のパソコンからドーム内の望遠鏡をコマンドひとつで遠隔操作できるのも、とにかくすべてが新鮮で楽しかった記憶があります。私は天文学の研究を始めてもう5年目ですが、このときの観測は研究の楽しさの象徴として強く心に残っています。
しかしそこで悔しかったのが、同じく実習を受けていた友人が銀河学校に参加していたことを観測所の方に覚えられていて「お〜久しぶり」なんて会話をしていたことです。そこで“銀河学校”なるものの存在を初めて知り、その友人に根掘り葉掘り聞いて「何で自分は銀河学校を高校生のときに知らなかったのか」とがくっと落ち込みました。高校生のときに参加できていたら本当に楽しかっただろうに…。
そしていざ実際にTAとして参加してみたら、参加者の皆さんの前のめりっぷりたるや!さすが日本全国から銀河学校の存在を聞きつけた高校生たち。知識の差はあれど、全員が研究に真剣に取り組み、自分の考えをシェアし、仲間の意見を聞き、議論し、結果を出そうとしていました。観測天文学者が普段何をしているのかを知れるのも銀河学校の良いところではありますが、私はこの「天文に熱中している人しかいない中で4日間も過ごす」というのが銀河学校のもっとも良いところだと思います。他人との議論を通して研究の質を高めていくのは実際の研究活動でももっとも大切なことのひとつです。またもしあなたが天文学以外の道に進んだとしても、銀河学校で熱い議論の輪に加わったことは必ず役に立ちます。ぜひ、仲間との会話を通しながら研究を進めていく楽しみに、あなたもどっぷり浸かってみてください。
今回私は、ただ宇宙が好きというだけでなく、木曽観測所を使わせていただき天文学の最先端に触れることができるということで、ずっと憧れだった天文学という学問が実際はどのようなものなのか知り、今後の進路決定にも役立てたいという想いから銀河学校2013に参加しようと思いました。確かに自分が思い描いていた姿とは良くも悪くも異なる面がいくつかありましたが、さらにこの道を進んでみたいという想いを強くさせる多くの新しい発見に巡り会うことができました。そう思わせてくれたのはやはり共に研究を進めた仲間の存在が大きかったのかもしれません。周りには宇宙について語り合える友人もあまりいなかったため、彼らとの会話はとても新鮮でたくさんの刺激をもらうことができ、充実した時間を過ごすことができました。また、ジュニアセッションにも参加し全国の宇宙好きな学生と交流、意見交換できたことは貴重な体験だったと思うし今後の様々な活動にも繋げていきたいです。たくさんの出会いに感謝します。