第四回サイエンスカフェin松江
実施日: 2008.11.15
場所: 松江市カラコロ工房
担当者:藤原、室田、山崎、伊藤、賞雅、中村、小森、藤貫、金澤
参加者数:約35名
共催: 島根県立松江北高等学校

内容

概要:
昨年同様、前日行われた松江北高校での出前授業の後、松江のカラコロ工房にてサイエンスカフェが開催されました。

松江北高校内で宣伝を行っていただいたため、出前授業を受けた生徒やそのご家族の方が多く参加してくださいました。そのほかにも、観光途中に来てくださったり、ポスターやテレビ・ラジオで知り来場された方などもおられ、様々な方に来ていただくことができました。

今回は主に原子や更に小さい素粒子の世界について3人のスピーカーが各60分ずつのトークを行いました。

床にじゅうたんを敷き詰めてその上に座るというスタイルであったため参加者とスピーカーの距離が非常に近く、トークは常に質問に答えながら発展していくというとても双方向な形式でした。


サイエンスカフェでは以下の3つをお話しました。

1.「対称性とは何か?ノーベル物理学賞受賞の理由を分かり易く解説!」
伊藤英男 (東京大学宇宙線研究所特任助教)

トーク内容:先日3人の日本の物理学者がノーベル物理学賞を受賞されました。しかし、受賞内容を聞いても良く分からない方が多いと思います。そこで、素粒子物理学の概要と共に分かり易くその受賞内容を話したいと思います。

まずは、南部先生の自発的対称性の破れについてお話をされました。正三角形の対称性を例に取り、なぜ南部先生の理論が受賞対象に値するのか?ということについて理解ができたのではないかと思います。また、益川・小林先生の理論についても画用に絵を描きながら説明することによってイメージを膨らますことができたのではないでしょうか。非常に難しいテーマでしたが、参加者の理解度に合わせながら要点を絞ったトークでしたのでアンケートでは難しいと感じたが楽しめたと書く参加者が多かったです。


2.「食の安全と地球化学〜しいたけと地球の関係〜」
賞雅朝子 (東京大学地震研究所)

トーク内容:「食の安全をどうやって守るか」、法律・企業・工業など様々な人々が尽力しているテーマです。皆さんの食卓に上がる野菜や肉はどこでできたものでしょうか?様々な食材がスーパーマーケットに並んでいますが、産地偽装問題や異物混入問題で最近の食料事象は打撃を受けていると思います。近年では地球化学の技術が食材の産地偽造判別応用されているのを紹介いたします。

3種類のしいたけの産地を形や色、においなど5感を使って見分けるということをはじめに行いました。実際に産地を見分ける難しさを感じる参加者が多かったようです。しかしながら、しいたけに含まれるストロンチウムなどの原子の含有率の違いから明確に見分けられるというお話で驚くほど産地によって違いが現れることがわかり、地球化学の手法の凄さに気づいた参加者が目立ちました。また、そのほかの食品のついても見分けられるのか?他にも方法はないのか?複雑な生育過程を経た食品の場合は?など多くの質問がありました。日常生活に直結したテーマでしたので親近感を覚えた方も多かったようです。


3.「小さな針で見えた!原子と電子の奇妙な世界」
山崎詩郎 (東京大学物性研究所博士研究員)

トーク内容:とてつもなく小さな世界を見てみたい。その夢を小さな針を使った新型の顕微鏡が実現しました。原子や電子が主役の10億分の1メートルの世界。壁をすり抜け、雲のようにふるまう電子とは?想像を超えた超ミクロの量子世界の姿を画像やアニメーションで紹介します。

先の2つのテーマで素粒子や原子についてのお話があり、実際にどのようになっているのだろうか?という疑問を抱いている方にとっては”実際に見てみる”という疑問にに直結した答えの得られるお話であったと思います。日常生活では考えられない1つのものが同時に存在している状況や学校で習っていた原子や電子の概念を一新する雲のように電子は存在するというお話では皆さん驚きを隠せないようでした。アニメーションや綺麗な絵を多用しており、日常感覚では捕らえることができない世界をイメージしやすかったのではないでしょうか。また、多くのサイエンスグッズの話題や簡単な実験を行うことで科学の近づき難い雰囲気を一掃できたのではと思います。



粒子の回転が


偽装とは


しいたけを判別


質問です!


原子の形は


シリコンを割ると