集合写真

第 19 回日本天文学会ジュニアセッション

日時2017/3/18
場所九州大学 伊都キャンパス
担当者卯田、谷口、渥美
参加者銀河学校2016参加の生徒11名

2017年3月18日に九州大学伊都キャンパスにて日本天文学会ジュニアセッションが開催されました。銀河学校2016からは2つの研究グループが参加し、口頭発表とポスター発表を行いました。

ジュニアセッションに向けた準備

銀河学校2016が終わった後、銀河学校で得たデータをもとに追解析をしました。そして解析結果をもとに、オンライン上で議論を交わすことで研究を進めてきました。そして、その結果からスライドとポスターを作成しました。時間がない中での準備でしたが、最後にはわかりやすいスライドとポスターが完成しました。

ジュニアセッション当日

銀河学校2016で研究を行った2グループが、九州大学伊都キャンパスにてポスターセッションと口頭発表を行いました。
各班のタイトルは以下の通りです。

  • B 班:超新星·申請残骸の観測から探る超新星·新星爆発のいろいろ
  • C 班:銀河面のダストの分布と大きさ~変光星の多光測光より~
    英語版:Size and Distribution of Interstellar Dusts
    ~By Multicolor Photometry of Variable Stars ~

ポスターセッションは国内外の高校生だけでなく、現役の研究者方々と熱い議論が交わされました。

発表するにつれて、「どの部分を一番伝えたいのか」「わかりやすく説明するにはどうしたらいいのか」というような部分が明確になってわかりやすいポスター発表になっていると感じました。また、誰に対しても、物怖じせずわかりやすく説明していることもあって、日本を代表する研究者の方々からお褒めの言葉をいただきました。

口頭発表では、ポスターセッションと違って4分という制限時間が設けられています。従って、今まで行ってきた研究の中で、どの部分を一番伝えたいのかをより明確にする必要があります。100人を越す大勢の人がいるなかで、今まで研究してきたことを堂々と発表することができました。

ポスター発表
ポスター発表
口頭発表
口頭発表

総括

ジュニアセッションに参加した生徒は、非常に好奇心旺盛でユニークな人でした。それぞれが十人十色の意見を持っていて、TAの私たちも勉強させていただきました。合っている間違っている関係なく、意見を持って発信するということは非常に大切なことです。また、同じくらい人の意見を聞くということも大切です。これは、将来どんな道であっても通じることだと思います。今回、得られたことを今後に活かしていただけると幸いです。

研究の成果

B班 : かに星雲って、加速膨張してるの!?斜め方向が特に速いらしいよ。その原因がパルサーかも!? 
C班 : 星間ダストは、ヤフオクドーム10個分の体積にダスト1粒子の割合で分布している!?
※C班のメンバーは、ダストについて時間を忘れるほどの熱い議論を交わしていました。興味のない人からすれば、ヤフオクドーム10個分の体積にダスト1粒子の割合が含まれているからなんなの?と思われるかもしれませんが、むしろ地球から天体観測をして宇宙空間に漂う赤血球よりも小さいダストの分布を知ることができること自体、すごいことだと思いませんか?

(記: 渥美)

謝辞

今回のジュニアセッション参加にあたっては、東京大学木曽観測所のみなさまに発表準備のサポートをしていただきました。お礼申し上げます。

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