Science Station は、東京大学木曾観測所が毎年開催している天文学体験セミナー「銀河学校」の卒業生が中心となって立ち上げた特定非営利活動(NPO)法人です。このページでは銀河学校からNPOサイエンスステーション (SS) 設立へ至る道のりを概説します。
銀河学校は、東京大学理学系研究科天文学教育研究センターの木曽観測所が 1998 年より毎年 3 月に開催している天文学体験セミナーです。これは、天文や宇宙などの研究に興味をもつ高校生が、数日間、観測所スタッフや大学生などと寝食をともにし、研究に用いられている観測設備を使って実際の天文学に触れるというセミナーです。
銀河学校には、第 7 回目までに 100 名以上が参加しています。この卒業生からは大学で天文学や惑星科学などを専攻する者も数多く現れ、中には銀河学校をはじめとした、高校生向け・一般向けの企画をアシスタントとして手伝う人も現れています。
大学生である卒業生が企画に参加することで、参加者 (高校生) とスタッフの年齢ギャップが埋まり、より親しみやすい銀河学校にしていくことが出来てきました。例えば銀河学校 2004 では最終日に参加者が自主的にテーマを考え観測を行う企画を行いましたが、これは卒業生の意見・アイデアを活かしたものでした。これら、手伝い・サポートの原動力は全て、「自分が銀河学校などで感じた科学の魅力を、多くの人に伝えたい」との想いです。
このような銀河学校卒業生の想いをより広げて行きたい、また、他の自然科学分野で同じような想いを持つ人とも協力し、幅広い科学の魅力を多くの人に伝えたい。このような考えのもと、第 1 回銀河学校開催当事に木曽観測所所長であった吉井譲教授を理事長として、NPO 法人 Science Station は設立されました。最初は銀河学校卒業生が中心であったメンバーも、物理や化学など他分野の メンバーも増え、天文に限らない幅広い分野での活動をスタートさせています。
これからも、Science Station は、自分が生のサイエンス(科学)に初めて触れた感動を胸に、活動を進めて行きたいと想います。