NPOサイエンスステーション
   −出前します、最先端の科学の授業−

Apr 26, 2009

F1レース

こんにちは、kanazawaです。
F1こと、フォーミュラ1は現在、大盛り上がりを見せております。
レギュレーション(ルール)が大きく変わり、今までの勢力図分布とは少し変わったレース展開が見られ、まさに戦国の世といえる状態です。私の専門は機械工学の中の航空宇宙工学をコンピュータを用いて研究することですが、F1とは思いのほか繋がりがあるのです。
ご存知のとおり、そもそも、車にはエンジン、タイヤ、ボディ、シャーシなど基本的なものから見えないものまで多くの部品が使われています。

ここで、機械工学のなかには4つの力学があるといわれます。機械力学、材料力学、熱力学、流体力学です。機械力学はサスペンションや車体のバランスなどを司る動きの力学ですし、材料力学はシャーシなどの強度を決定する学問ですし、熱力学はエンジンのサイクルを決定している重要な要素ですし、流体力学はボディの空力を計算するのに使います。よって、その全てに関して勉強を一通りしましたし、特に流体力学関連や熱力学については私の分野のコンピュータ解析に非常に密接した内容です。

今回のルール変更では、工学的なものでは
1 * 運動エネルギー回収システム(KERS)の導入
2 * グルーブドタイヤからスリックタイヤへ変更。(溝がなくなりました。)
3* ダウンフォースの大幅な低減(前後ウイングの大幅な小型化および、ディフューザーによるダウンフォース発生量の安定化)。
4* エンジンの回転数を最大18,000rpm(以前は19,000rpm)に制限。

でしょうか。特に1番は新しい技術でブレーキの時に溜めたエネルギーを一定量推進力とできるシステムです。これにより抜く時などの勝負時が白熱するかも?という目論見とエコ自動車に用いられる技術のアピールもあるのでしょうか。
それにしても、今夜はTOYOTAが予選で1,2位を独占し、決勝での結果が楽しみです。そのほかにも日本人ドライバーや元HONDAのチームの健闘ぶりにも着目すると深夜のレースも楽しめるかと思います。
Posted at 22:08 in kanazawa | WriteBacks () | Edit
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