Jun 18, 2005
科学技術インタープリター養成プログラム
まず簡単に自己紹介させていただきます。東京大学大学院理学系研究科天文学専攻の博士課程1年に
在籍中のlenaです。
今日は科学技術インタープリター養成プログラムの説明会に行ってきた。
東京大学の大学院生を対象に、科学技術の専門家と一般社会とを橋渡しする人
材の養成を目的としたもので、各専攻での正課カリキュラムとは別に、副専攻
組織としての位置づけがなされているらしい。
講師陣の話を聞いていると、面白そうな試みだな、と思った。
たとえばアートと科学を融合させる話など、とても面白そうな試みだと思った。
そしてインタープリターの役割が、ただ科学のことを一般に広めるだけでなく、
科学者に対しても、科学者のしていることが社会でどういうものなのか
などを説明したりする役割も担うということが新しいな、とおもった。
しかし、今日の説明会の目玉である立花隆の話は、私にとって相当微妙だった。
科学ジャーナリスト養成はたくさんあるが、その人たちが活動する場がない、
どうせならメディアごと作ろう、といった話だった。
しかしそのためにおこなうつもりのことが、100万アクセスくらいの規模の
巨大な科学のサイトをつくり、それを本にする、ということであった。
(内容は学生が調べて、取材し、書くということらしい)
それがメディアを作る、ということなのかどうか、考えてしまった、、、
なんというか、普通の科学ジャーナリスト養成との違いがわからなかった、、、
本当に科学を伝えるべきは科学技術自体に何の興味もない人間に対してではな
いのか。そのやりかただと、インターネットでそこにアクセスしてくる人間、
もともと興味がある人間、しか情報を手に取らないのではないだろうか。
ないよりはあったほうがいいが。
科学技術煮興味のない人に興味を持ってもらうきっかけをつくるという点では、hinaさんがちょっと前に話していたように、
科学者が主人公の漫画をだしたり、ドラマにしたりするほうがよほど
きっかけになりそうだ。(あくまでもきっかけだが)
サイエンスステーションもそんなきっかけをつくりつつ、
科学を面白く一般に伝える組織として大きくなってほしい。
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