May 28, 2005
原子も見える顕微鏡と手作り
はじめまして、yamazakiです。 最近は『走査プローブ顕微鏡』を用いた実験の準備をしています。 『走査プローブ顕微鏡』は簡単に言うととても高倍率な顕微鏡です。 どのくらい高倍率かというと、物質を構成する最小の要素である原子を直接見れるほどです。原理は簡単です。
暗い道を歩いているときに、急に足場の悪いでこぼこした道(小石が敷き詰められた道など)になり、姿勢を崩した経験はありませんか?地面のでこぼこはそこを歩くことで知ることができます。
ここでつま先立ちすれば、さらに不安定になってしまいますが、より細かい地面のでこぼこを知ることができます。その延長で鋭くとがった針を履いて地面を歩いてみれば細かい砂やアスファルトにあいた細かい穴の存在も感じることができるでしょう。
原子レベルでとがった針(プローブ)で物質の表面をなぞる(走査する)することで物質表面の原子を見る顕微鏡が『走査プローブ顕微鏡』です。
『走査プローブ顕微鏡』の命である原子レベルでとがった針、これは手作りなんです。原子が見えるかどうかはこの針の良し悪しにかかっているので針作りには気合が入ります。昨日はこの針を9本作りました。この内出来のいい5本を『走査プローブ顕微鏡』のなかにインストールしました。原子が見えることを願うばかりです。
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