Sep 03, 2007
すばるツアー 2 日目 (8/30) 「サイエンスカフェ」
今日は出発まで時間がある。 朝の自由時間にヒロハワイアンの周りを歩いてみる。ホテルの横は真っ青な太平洋の海原。遠くに積乱雲が無数に生まれており、海の方角からいつも風が吹き寄せてくる。白い造りのホテルはたくさんの緑に囲まれていて、淡青の空を背景にとても絵になる。本日はまず、イミロア天文学研究センター。イミロアとは「知識を伸長する」といった意味で、比較的最近できたハワイ文化と天文研究を紹介する施設だ。ハワイ原住民の文化、とくに大洋を渡ってはるばるハワイ諸島にやってきた人々の技術や、世界的な天文研究のメッカであるハワイを中心にした最新の研究がわかりやすく紹介されていた。SS のメンバーがときおり解説を混じつつ、みなさん思い々々に展示に見入っていた。4D2Uシアターやプラネタリウムでは、ハワイの歴史、ハワイ原住民の星座の話、ビッグバン、超新星爆発などの話題が繰り広げられていた。
午後は日本のハワイ観測所ヒロ山麓施設の見学。高見英樹先生が補償光学のお話を、臼田-佐藤久美子さんが「すばる」の概要を説明してくださって、参加者のみなさんからも活発な質問が飛んでいた。施設の中のSuprime-Cam などを見学することもできた。
夜はサイエンスカフェ。海の見えるジュニアスイートの部屋を借り切って、コーヒーや茶菓を用意し、壁にプロジェクターを投影する。夜の 7 時には部屋一杯に参加者のみなさんが集まってくださった。今回のスピーカーは 5 人。榎戸が「いろんな波長で眺めた宇宙の話」を、すばる望遠鏡の鈴木さんが「宇宙のさまざまな時代での銀河の形状の話し、ハワイでの生活、検出器の話」を、友野さんは写真を交えながら「ハワイでの生活や研究について」、風間くんが「地震研究と火山の話。浅間山で測定している絶対重力計の話」、内海君が「ダークマターの話と弱重力レンズの研究について」話した。
質問も多数出て、スピーカーとお客さんが和気藹々と話す場面もあり、講演終了後もスピーカーや臼田さん、途中から合流した宮田さんを交えて参加者と話す輪があった。どのスピーカーや研究者も話がうまく、多少話が長くなってしまってはいたが、いい雰囲気が醸し出されていた。学会発表でもないのであまり強く縛らない方がサイエンスカフェの理念に沿っていてよいだろう。そんな交流のある一日だった。
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