NPOサイエンスステーション
   −出前します、最先端の科学の授業−

Jan 18, 2009

工学部の実習

こんにちは。kanazawaです。
私の実験などのシリーズもこれで最後かもしれません。
3年生も残りわずかとなり、授業としての実習系はなくなります。
最後の私の課題は”超音速ノズル”を設計・製図するということです。
”超音速ノズル”とは何でしょう?以前、遷音速の実験について書きましたが、その際の空気の速さは音速を超えていました。このような流れを作るための装置の形を描きなさいという課題です。形はロケットのエンジンからのスカート周辺を想像していただくと分かりやすいかもしれません。まるで砂時計みたいな形です。

砂時計のような形の装置の上から空気を流してみましょう。はじめは流れる幅がだんだん狭くなっていきますね。そのおかげでドンドン空気の速さは速くなっていきます。(ホースからでる水の速さを速くするにはつまむみたいなイメージです。)しかし、実はどんなに絞っても音速までしかいくことはできません。しかし、音速になりそうな瞬間、くびれた部分よりも下の部分ように広げることによって・・・なんと!空気の速さが速くなるのです!

音速以下のときは狭くして、音速を超えたら広げると空気の速さが速くなるなんて不思議ですよね。
そして、その広げ方を調節しないと以前お話した衝撃波が邪魔してしまうなど色々な障害が出てきてしまいます。その砂時計状のカーブの形を考える&実験する機器の構成をネジなどから全て考えます。

なんだか大変なようですが、なかなか面白いのです。
これから早めに計算&設計図描きをしなければ。。。
2月中旬から大学生は春休みなので、もう、テストも近づいていますしね。
Posted at 21:22 by kanazawa | WriteBacks () | Edit
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