Oct 25, 2006
松江から東京へ・・・体は戻るも心はまだ松江に?!
こんにちわ,ootaniです.さてさて,松江から東京へ戻って来るなり,容赦なくさまざまなこと(主に実験)が我が身を待っており,息つく間もない時間を過ごしております.松江では,松江北高校の先生方や生徒のみなさんには大変お世話になりました.僕もこの9月と10月の二度にわたる松江訪問で,いろいろと学ばせて頂きました.非常に貴重な体験をさせて頂いたと思います.この場をお借りして御礼申し上げたいと思います.ありがとうございました!!!
さてさて,出前授業とサイエンスカフェも終了したその後は,松江でおいしいご飯を堪能させて頂きました.水がキレイな場所っていいですね.
サイエンスカフェの翌日,22日の日曜日はFujiwara氏とともに,島根観光でした.レンタカーにて,宍道湖畔を西へ.神有月の島根をこの目で見るべく,着いたのは出雲大社.背後の山と一体となった敷地が美しく,また大きな神社の本殿にはただただ驚くばかり.敷地は風水の考え方にも合致する地形だなあ,などと考えながら,本殿を参拝.神話の時代にも破格の大きさの神殿が存在していたとか.古代の技術力はあなどれません.
その後は,日御碕灯台へ.明治につくられた灯台が,風雨,風雪に耐えながら今に至るまで美しい姿を保ちながら今なお現役の灯台として活躍していることに感動しました.周りの岩場は「柱状節理」と呼ばれる多角注がたくさん並んだ構造.これは溶岩が固まる際に収縮することで,規則的な割れ目が入ることで形成されるそうです.「柱状節理」という言葉は今までに聞いたことがあったのですが,今回改めて調べてみました.
最後は本日の最後の目的地の石見銀山.国道をひたすら西へ進み,山奥の銀山へ.銀山を中心とした町がかつては存在したことがよくわかり,映画の「もののけ姫」の「たたら場」を思い起こしました.そういえばたたら製鉄ももとはといえば,出雲地方と関係があったはず.
車を停めた場所からしばらく歩き,間歩(まぶ)と呼ばれる坑道を見学.坑道は観光用に大きく広げられているであろうから,最初に人力のみで坑道を掘ったときの苦労はいかばかりのものかとここでもまた感嘆.そして,掘り出した鉱石からの銀を製錬する方法も見事.原子や分子といった概念もなかった時代に,この銀山で紹介されていた精錬方法に辿り着くまではどれほどの時間と人手を要したのか,考えるだけでも気が遠くなる.ここにもサイエンスの萌芽があったのかもしれません,な~んて.
かくして神話の舞台である出雲の奥深さを垣間見ることができたことも,今回の松江行きによって得られた貴重な経験だったと言えましょう.
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