NPOサイエンスステーション
   −出前します、最先端の科学の授業−

Jun 26, 2005

Deep Impact

yukiです。
私も簡単に自己紹介。
地球惑星科学を専攻する大学院修士1年生です。
大学院に入院し、はや3ヶ月。
なかなか波にのれずにもがく日々ですが、色んな人の助けを借り、ようやく一つのプロジェクトがスタートしました。そのために、今は木曽に来ております。

来る7月4日、アメリカの独立記念日に、NASAの探査機「Deep Impact」がテンペル第一彗星に向けて衝突体を撃ち込むというミッションが行われます。彗星というのは、太陽系初期の情報をよく保存している始原的な天体と考えられていますが、彗星の核の構造など、その実体は謎に包まれています。そこでこのミッションでは、彗星に衝突体をぶつけることによって内部の物質を噴出させ、内部の物質がどのようなものなのかを調べようとしています。また、衝突によってできるクレーターを観察することによって、核の表面の固さなどの情報も得られると期待されています。

彗星に向かっている探査機にも望遠鏡が搭載されており、衝突によって起こる現象を観測するのですが、地上からもたくさんの観測が計画されています。衝突の前後には世界中の望遠鏡がこのテンペル第一彗星に向けられると言ってもいいぐらい。その中で、私は木曽観測所でこの彗星を観測します。

衝突によって何が起こるのか・・・内部から物質が噴出すことによって彗星が明るくなるかもしれません。でも衝突体が埋まるだけで、何も出ない可能性もあります。後者だと地上からの観測では何もわかりませんが、どんなことが起きるのかすごく楽しみです。9等と暗い天体なので肉眼では見えませんが、7月4日は空の暗いところに行って、ぜひ望遠鏡で眺めてみてください。

といっても日本は梅雨真っ只中・・・私の観測も、天気との戦いです。。 晴れることを祈って・・・
Posted at 05:27 in yuki | WriteBacks () | Edit
Edit this entry...

wikieditish message: Ready to edit this entry.







Image:
You can put a image on your post here:

Fill in the blank if you'll write comment.










A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.