NPOサイエンスステーション
   −出前します、最先端の科学の授業−

■ サイエンスステーションblogが始まりました。
■ メンバーのみんなが二日にいっぺん交代で日記つけてます。
■ 科学に携わる大学生・大学院生たちの日常をのぞいてみてください。

Aug 25, 2005

つくばエクスプレス

こんばんは。yukiです。

つくばエクスプレス、開通しましたね。私の研究室は東大柏キャンパスにあるので、つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅が使えるようになることで非常に便利になる、とこの日を待ちわびていたわけです。

で、早速つくばエクスプレスに乗って登校・・・せずに、いつも通り常磐線柏駅からバスで20分の道を選びました。なぜって?定期があるからです。もう一つ、駅からキャンパスへ行く道がわからない・・・(笑)

安全策を選んだはずなのに、柏駅でなぜかいつもの「国立がんセンター行き」ではなく、「柏の葉キャンパス駅西口行き」のバスに乗ってしまった私。東大前に止まらなくても、途中で近くを通るだろうからいいやと安易に乗ってしまったわけですが、バスは予想とは違う経路をたどり、聞いたこともない停留所を通り。あわてているうちに終点「柏の葉キャンパス駅西口」へ・・・。

駅はそれなりに人でにぎわっていましたが・・・駅の周りには、畑すらない!!広大な空き地の中に新しい駅がぽつんとあり、白線のまぶしい新しい大きな道路が通っているという、なかなか異様な光景でありました。そして、「柏の葉キャンパス駅」なのに、柏の葉キャンパスは影も形も見えない・・・!遠いという話は聞いていましたが・・・。

そこから東大前方面に行くバスも出ているのですが、もったいないので歩いていくことに。妙に整備された空き地を縫うきれいな道を延々と行き、ものすごい遠くに来てしまったような不安感にかられながら。助けを求めようにも人はおらず。EZナビウォークだけが心の支え・・・。目指す建物が見えたのは、駅を出てから15分以上歩いた後でした。。その時点では見えただけですから、そこからさらに10分弱かかります。

こんなことなら、つくばエクスプレスに乗ってくればよかった・・・私とつくばエクスプレスとの付き合いは、こんな風にしてはじまったのでした。

広大な空き地には、広大なショッピングモールの建設計画があるそうです。まだ影も形もありませんが。2年ぐらいたてば、駅前もにぎやかになるのでしょうか・・・柏の葉キャンパス駅に注目、です。。

つかれた。
Posted at 03:25 by yuki | WriteBacks () | Edit

Jul 25, 2005

天王寺高校出前授業

こんにちわ。yukiです。
担当は10日くらい前だったのですが、遅くなりました。すみません。

今日は大阪府立天王寺高校での出前授業でした。出前授業という形では今年度の初陣になりますね。今回は私は講師としてではなく、アシスタントとして出向いてきました。実は、天王寺高校は私の母校なのです。
卒業して2年ほどでお世話になった先生方がほとんど異動されたため、母校に行くのは3年ぶりぐらいだったでしょうか。懐かしいような、ついこの前も見た風景のような、変な感じでした。馴染みすぎた場所に久しぶりに行くと、久しぶりなのに違和感のないことに違和感を感じてしまいます(笑)
さて、今回の出前授業はサイエンスステーションのメンバー、風間君が、地震予知に向けた取り組みについてのお話をしてくれました。地震が起こるメカニズムから、地震やそれに関連する現象を観測する装置について、そしてそれらの装置を用いてどのように地震予知についての取り組みが行われているか、地震予知に関する現状はどうなっているかを、とてもわかりやすくお話してくれました。地震計を実際に持って行って見てもらったりもしました。SS史上最長の90分授業を見事にこなした風間君に心から敬服しつつ、私は一生懸命その雄姿を写真に撮っていました(笑)授業に関しての報告はまたホームページにアップするので、楽しみにしていてくださいね。
今回の出前授業は集中セミナーという授業の中の1コマとして行われました。5日間に渡り、午前中に90分の講義が2つずつ用意されているという、なかなかハードな授業です。他の授業は阪大の先生方や天高OBの大学院生の方が受け持たれ、数学、物理、化学、、、と様々な分野の講義が用意されているそうです。私もその恩恵にあずかった一人ですが、このように、普段高校の授業では触れることのない、科学の現場の話をたくさん聞けることは、(夏休み早起きはつらいですが)素晴らしいことだなあと改めて思いました。出前授業では科学の話だけでなく、学生という立場上、進路についての話題を求められることも多いのですが、今回は純粋に「科学の話題」を求められていたように感じました。進路に関わりなく、何か新しいことを知りたいという生徒の姿勢、科学の面白さに触れさせたい、様々な世界を知ってほしいという先生方の姿勢、どちらも、私がSSのような活動をやっていく上でモチベーションとして持っているものに一致していて、非常にうれしかったです。この高校に行ってよかったなあと改めて思った一日でした(笑)また、昔とかわらず天高生は元気で一生懸命で、なんだか元気をもらってきたような気がします。天高卒業生として、私も頑張っていかんとなあと思いました。以上、母校自慢でした。すみません(笑)
Posted at 19:18 by yuki | WriteBacks () | Edit

Jun 26, 2005

Deep Impact

yukiです。
私も簡単に自己紹介。
地球惑星科学を専攻する大学院修士1年生です。
大学院に入院し、はや3ヶ月。
なかなか波にのれずにもがく日々ですが、色んな人の助けを借り、ようやく一つのプロジェクトがスタートしました。そのために、今は木曽に来ております。

来る7月4日、アメリカの独立記念日に、NASAの探査機「Deep Impact」がテンペル第一彗星に向けて衝突体を撃ち込むというミッションが行われます。彗星というのは、太陽系初期の情報をよく保存している始原的な天体と考えられていますが、彗星の核の構造など、その実体は謎に包まれています。そこでこのミッションでは、彗星に衝突体をぶつけることによって内部の物質を噴出させ、内部の物質がどのようなものなのかを調べようとしています。また、衝突によってできるクレーターを観察することによって、核の表面の固さなどの情報も得られると期待されています。

彗星に向かっている探査機にも望遠鏡が搭載されており、衝突によって起こる現象を観測するのですが、地上からもたくさんの観測が計画されています。衝突の前後には世界中の望遠鏡がこのテンペル第一彗星に向けられると言ってもいいぐらい。その中で、私は木曽観測所でこの彗星を観測します。

衝突によって何が起こるのか・・・内部から物質が噴出すことによって彗星が明るくなるかもしれません。でも衝突体が埋まるだけで、何も出ない可能性もあります。後者だと地上からの観測では何もわかりませんが、どんなことが起きるのかすごく楽しみです。9等と暗い天体なので肉眼では見えませんが、7月4日は空の暗いところに行って、ぜひ望遠鏡で眺めてみてください。

といっても日本は梅雨真っ只中・・・私の観測も、天気との戦いです。。 晴れることを祈って・・・
Posted at 05:27 by yuki | WriteBacks () | Edit

Jun 02, 2005

Cafe ScienceStation

 5月の28・29日と、東京大学の本郷キャンパスで学園祭「五月祭」が行われ、サイエンスステーションでも「Cafe ScienceStation」という名前のサイエンスカフェを出店しました。「科学をおやつにお茶しませんか」をうたい文句に、普通にカフェを営業する中で、一日に三回科学のお話をしたり、空き時間にもお客さんと科学についてお話をしたり、といった企画でした。
 で、お客さんの入りはどうだったかといいますと、午前やお昼はなかなか人が入らず泣きそうになったものの、最終的にはのべ180人ほどの方に来ていただきました。 最後のお話の時間には追加で椅子を出すくらいのにぎわいで、やっぱり泣きそうになりました(うれしくて)。来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。

 今回カフェという形式をとったのは、講演会や授業よりも気軽に楽しめる雰囲気を作りたかったからです。普段科学と全く縁のない方でも気軽に来ることができ、科学に触れられる場にできたら・・・。また一日三回行われる「お話」以外にも、お客さんとの間で科学の話題でコミュニケーションがとれたら楽しいだろうなと。
 「お話」は講演会のようになってしまわないように、突っ込み役と話し手の対話形式にするという試みをしましたが、聞かれた方はどう感じられたでしょうか?また、普段の出前授業とは違って対象が絞られていない分、子どもから大人まで、どんな人が聞いてもわかりやすくて飽きのこない、面白いお話をしなければならないという面でも、話を用意する側は大変でした。
 今回は、どのお話の後にもたくさん質問が出て、次のお話の時間まで続くくらい盛り上がったので、ある程度この目標はクリアできたのかもしれません。私自身もひとつお話を担当しましたが、ちょっと休憩がしたくて入っただけという方が、私の話を聞いて色々と質問をしてくださったり、ふだんあまり科学に興味のなかった方にも楽しんでもらえたことは大きな手ごたえであり、とてもうれしかったです。誰もが楽しめるお話という目標は完全には達成されていなかったかもしれませんが、そういう意識でお話を考えたことは、これからの出前授業などの活動にもきっと生きてくると思います。
 また、サイエンスステーションの活動自体に興味を持ってくださった方が予想以上に多かったのもうれしいことでした。

 今回の企画は、サイエンスステーションで一から立ち上げたものであり、この1-2ヶ月は本当に大変でした。一緒に頑張ってくれたメンバーのみなさん、ほんとにありがとう。そして、当日来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。喜んで帰られた方々を見ると、この企画をやってよかったなと思うことができました。当日の様子はそのうち、写真つきで活動の様子のページにアップしますので、楽しみにしていてください。当日の感想などありましたら、http://www.sciencestation.jp/cafe/ にぜひ書き込んでみてくださいね。

・・・そして私は、必死で本業の遅れを取り返さねば、です。。
Posted at 07:06 by yuki | WriteBacks () | Edit