NPOサイエンスステーション
   −出前します、最先端の科学の授業−

Jan 31, 2006

脱・以心伝心

こんにちは、nikoです。

以前、博士過程でも授業がある話を書きましたが、その中で取り上げた「先攻横断型講義」の最終報告会が先週末にありました。この授業では、各自の研究紹介を一通り終えた後、グループをつくって、そのグループで1つのプロジェクトを掲げ、やり通しなさい、というお達しがありました。私の入ったグループでは、「科学知識をどうすれば一般の人にわかりやすく伝えられるか?」ということをテーマに、その方法論を考え、その効果をアンケートで検証しました。絶対にこの方法しかないというわけではありませんが、考えた方法が有効であるという結果を得、発表(今後のため、という理由で英語です、、、)も無事に終えました。私は、サイエンスステーションに参加もしており、そもそも興味のあったテーマでしたが、チームのメンバーはもとより、報告会で聞きにいらしていた企業の方からたくさんの質問、コメントが出て、興味をもっていらっしゃる方が多いことが分かりました。これから取り組んでいかないといけないテーマのようですね。7班の発表があり、私たちの班は第2位の「アイデア賞」を授賞しました。わーい!!

科学技術をどうすれば分かりやすく一般の人に伝えられるか、、、東大本郷キャンパスでは、シンポジウムが開かれましたし、駒場キャンパスでも科学技術インタープリター養成講座が開催されており、少しずつ動きはじめている分野ではあるようです。ですが、高校への出前授業もそうですし、一般の方への講演会などは、研究者のやる気にまかされており、研究との両立を考えると大きな負担になっている場合もあります。まだまだ個人のやる気、努力に依るところが大きく、そのために、「ちょっと興味があるけど、、、無理かなぁ。どうすればいいのかなぁ。」と躊躇してしまった研究者も多いと思います。「どこまで(順備など)研究者が負担しないといけないのか?」なかなかジレンマも多いです。さらに、どう扱ってよい分野なのか手ごわいです。ですが、今後を考えると、やはりここで誰かが頑張って、研究者が外へとアピールすることが普通となるように、ブレークスルーをつくらないといけないでしょうね。そして、SSはその頑張っている一集団だと思います。

追伸
報告会での資料があるので、欲しい方は連絡下さい。
1つの方法論ですが、こういう風にも考えるのか、というヒントになりますよ。
Posted at 00:14 by niko | WriteBacks () | Edit
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