NPOサイエンスステーション
   −出前します、最先端の科学の授業−

Jun 18, 2006

昔の人

最近,訳あって1970年代の天文の論文を読んでいます.すると気がついたことがあって,当時の論文は銀河系内や太陽系内のダストについて書かれたものが多いのです.

宇宙を観測するには次の障壁を越えなければなりません.
地球大気が光っていたり,太陽系内を漂うダストが黄道光として光っていたり,銀河にまでスケールを広げれば銀河面内を漂うダストが光っていたりするので,その先にある遠方銀河を観測しようにもなかなか一筋縄には行きません.
これを乗り越えるために,一つの発光体の要素であるダストについてたくさんの研究があり,未だにその時代に書かれた論文が遠方銀河の探査などでの基礎になっていたりもするようです.論文の被引用数にして400を越えるものもあります.

まだまだ大学生で,研究者の卵にもなれているとは思えませんが,将来自分がこんなに引用される論文を書いてみたいと思いました.
Posted at 22:20 by utsumi | WriteBacks () | Edit
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://sciencestation.jp/blog/blog.cgi/utsumi/060618.
Post a comment

writeback message:















Would you like posting a image?