Feb 13, 2006
年度末の研究
修士論文、博士論文の発表、提出が終わり、私の所属する研究室の多くの学生は、今年度の大仕事を概ね終えた気分になっています。しかし、私は研究室での発表が月末にあり、それに向けて準備をしているため、若干孤独な研究生活を送っています。加えて、学部生の卒論というものには、ここでは提出期限が特に設けられていないため、だらだらと長引いてしまっている状況です。やはり、木星の衛星、イオの火山から噴出される火山性ガスの分布について調べています。火山性ガスには、硫黄、酸素などが多く含まれますが、私が主に研究しているのは、火山性ガスの中では少数派のナトリウムです。少数派ながら望遠鏡を使えば、他のガスよりは明るくて観測しやすいのです。
私の所属する研究室では同様の研究を何人かの先輩が行ってきました。そんな状況でどんな発見ができるか、眼力が問われる研究です。未明の木星を眺め、そこで生じている壮大な現象に想いをはせる日々です。
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