NPOサイエンスステーション
   −出前します、最先端の科学の授業−

Jun 05, 2009

森へ行こう

こんにちは、komoriです。

一昨日、専攻の選択必修の実習で、
とある自然観察の森へお伺いしました。

そもそも、自然観察の森というのは何かというと、
都市近郊の里山を保全し、
市民の自然とのふれあいの場、自然環境教育の場
として、現在の環境省(当時環境庁)が、全国に10か所
整備した森のことです。


そういうわけで、
ここでは地域の市民を中心としたNPOにより、
人が森林に手を入れる形での森林管理が行われて
いたり、レンジャーの方によって、そこに生きる
生き物や森林の管理についてのインタープリテー
ション等が行われていました。


私たちも、レンジャーの方によるインタープリテー
ションを受けたのですが、ふと気づけば、森の世界へ
すっかり引き込まれていました。
レンジャーの方は、森を歩きながら、我々にクイズを
出してみたり、実際にそこにいる生き物を見せたり、
触らせたり・・。

なんだか、サイエンスコミュニケーションと通じる
ものを感じました。

というよりも、無理にカテゴリー分けをするつもりも
ないのですが、
たとえば自然環境教育で、生き物に興味を持った子は
生き物、池に興味を持った子は水や水の中の世界へと
自ら興味を進めていき、サイエンスにつながっていく。

そういう点では、ある意味サイエンスコミュニケーション
とも言えるかなと思ったりもしました。


ただ、一方で、人間と地域の自然との関わりを、
地域社会や文化という、比較的、社会学や人文地理学的
な視点から捉える子もいるかもしれませんね。


そう考えると、自然環境教育は、文理融合、学際的なもの
に発展するきっかけを含んでいるのかもしれない、とも感じ
ました。
そもそも、自然環境というもの自体が、科学と社会、文化など
を内包したものでしょうし、当然なのかもしれませんが・・。


まぁ、そんなことも考えつつ森を歩いていたわけですが、
人間が積み重ねた落ち葉の山、伐採や刈り取りを行うことで
現れた、森林のギャップや草原。
それぞれの場所で生きる生き物達。


多様な生物が関わりあっている世界、人間も森の
営みに上手く関わりあっている姿、
関わりあって、循環している。
素直に面白いと思いましたし、なんだか素敵だな
と感じました。


最近は海について学ぶばかりでしたが、たまには
森に触れてみるのも良かったです。
Posted at 17:27 by komori | WriteBacks () | Edit
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