■ サイエンスステーションblogが始まりました。
■ メンバーのみんなが二日にいっぺん交代で日記つけてます。
■ 科学に携わる大学生・大学院生たちの日常をのぞいてみてください。
前回、前々回と博士課程修了のために必要な発表と論文提出についてお話しました。予定では1月の中旬には合格が決まり、今頃羽を伸ばしていたところでしたが、残念ながらすんなりと合格にはなりませんでした。ということで、2月の中旬まで博士論文の書き直しが続いています。
一方で卒業後の進路のほうは無事に決まり、ほっとしています。しかしながらまだ卒業が決まったわけではないので落ち着きません。早くすべてを片付けて、スキーや旅行に行きたいと思います…
先週、博士論文発表会を終えました。
博士論文発表会は自分の大学院での研究の集大成を発表するところです。 これに合格すればドクターの資格が得られます。 ですのでとても重要な発表会です。
通常の学会発表では自分と同じ専門分野の人ばかりが話を聞きにきます。 ですので、専門的なことだけを話せば十分です。 これはそれほど難しいことではありません。
博士論文発表会は全く違いました。 審査員の先生は5人いるのですが、共通点は物理の先生ということだけで、いろんな分野の先生がいます。 ですので、専門的なことだけではなく、 自分の研究が物理の中でどのような位置づけにあるのかといった一歩うえからの視点が求められました。 時には自分の研究全体を否定されてしまうような厳しいコメントもありました。
合否はまだわからないのですが、審査を通して自分の研究に対する視点が広がり、大変ためになりました。
つい先日、博士論文を提出いたしました。
博士論文は自分の大学院博士課程 の成果をまとめたものです。 博士課程は約5年間ですので、 博士論文は量も質もかなりのものになります。 これを審査されて合格すれば、晴れて博士号を取得できます。 つまり、ミスターからドクターになります。 不合格となれば、留年となります。 ですので、皆一生懸命博士論文を書いています。 僕自身もこれほどがんばったのは受験勉強以来だった気がします。
博士論文の提出は終わりましたが、年明けには 博士論文発表会があります。 これは博士論文の内容を5人の審査員の方に説明するものです。 ここで、最終的な合否が決まります。 博士を認めるかどうかの試験なわけですから、 この試験ではかなり厳しい質疑応答が行われます。 英語ではこの試験はディフェンス(試問)と呼ばれています。 まさに質問(攻撃)に対するディフェンス(防御)といえます。
この発表の準備のため、今年の年末年始はずっと学校に滞在することになりそうです… それでは皆様よいお年をお迎えください。
11月中旬は学会でアルゼンチン南のほうのサン・カルロス・デ・バリローチェという観光都市に一週間滞在していました。雪山に囲まれた湖水地方で大変美しいところでした。一番印象的だったのは食事でした。アルゼンチンは牛が多く、夕食では厚さ5cm以上のサーロインステーキをほぼ毎晩1000円弱で食べることができました。学会発表のほうも南米のノリなのか、2割ぐらいの講演が事前にキャンセル、さらに2割ぐらいがドタキャンというのんびり(?)したものでした。もちろん自分はちゃんと発表しました。
先週の土曜には川崎図書館のサイエンスカフェでスピーカーを担当しました。今回の特徴は、質疑応答の時間が1時間とSS史上最長(?)に設定されている点でした。そのためか、基本的な質問からハイレベルな質問まで非常に多くの質問がでて場が盛り上がりました。ほとんどすべてのお客様が一回以上質問してくださったことも大変うれしいことでした。
翌日の日曜日にはサイエンスアゴラに参加しました。実物や実演を取り入れたサイエンスショーの質の高さに軽くショックを受けました。次回の出前授業でこれらの要素を取り入れられないか模索中です。
いろんな意味で本業からやや逃避を続けてきましたが、とうとうあと3週間で博士論文を書かなければならないところまできてしまいました…
■ メンバーのみんなが二日にいっぺん交代で日記つけてます。
■ 科学に携わる大学生・大学院生たちの日常をのぞいてみてください。
Feb 11, 2007
博士論文の書き直し…
こんにちは、yamazakiです。前回、前々回と博士課程修了のために必要な発表と論文提出についてお話しました。予定では1月の中旬には合格が決まり、今頃羽を伸ばしていたところでしたが、残念ながらすんなりと合格にはなりませんでした。ということで、2月の中旬まで博士論文の書き直しが続いています。
一方で卒業後の進路のほうは無事に決まり、ほっとしています。しかしながらまだ卒業が決まったわけではないので落ち着きません。早くすべてを片付けて、スキーや旅行に行きたいと思います…
Jan 19, 2007
きつかった博士論文発表会
こんにちは、Yamazakiです。先週、博士論文発表会を終えました。
博士論文発表会は自分の大学院での研究の集大成を発表するところです。 これに合格すればドクターの資格が得られます。 ですのでとても重要な発表会です。
通常の学会発表では自分と同じ専門分野の人ばかりが話を聞きにきます。 ですので、専門的なことだけを話せば十分です。 これはそれほど難しいことではありません。
博士論文発表会は全く違いました。 審査員の先生は5人いるのですが、共通点は物理の先生ということだけで、いろんな分野の先生がいます。 ですので、専門的なことだけではなく、 自分の研究が物理の中でどのような位置づけにあるのかといった一歩うえからの視点が求められました。 時には自分の研究全体を否定されてしまうような厳しいコメントもありました。
合否はまだわからないのですが、審査を通して自分の研究に対する視点が広がり、大変ためになりました。
Dec 28, 2006
博士論文を提出
こんにちは。 Yamazakiです。つい先日、博士論文を提出いたしました。
博士論文は自分の大学院博士課程 の成果をまとめたものです。 博士課程は約5年間ですので、 博士論文は量も質もかなりのものになります。 これを審査されて合格すれば、晴れて博士号を取得できます。 つまり、ミスターからドクターになります。 不合格となれば、留年となります。 ですので、皆一生懸命博士論文を書いています。 僕自身もこれほどがんばったのは受験勉強以来だった気がします。
博士論文の提出は終わりましたが、年明けには 博士論文発表会があります。 これは博士論文の内容を5人の審査員の方に説明するものです。 ここで、最終的な合否が決まります。 博士を認めるかどうかの試験なわけですから、 この試験ではかなり厳しい質疑応答が行われます。 英語ではこの試験はディフェンス(試問)と呼ばれています。 まさに質問(攻撃)に対するディフェンス(防御)といえます。
この発表の準備のため、今年の年末年始はずっと学校に滞在することになりそうです… それでは皆様よいお年をお迎えください。
Nov 30, 2006
バリローチェ&カフェ
こんにちは、yamazakiです。11月中旬は学会でアルゼンチン南のほうのサン・カルロス・デ・バリローチェという観光都市に一週間滞在していました。雪山に囲まれた湖水地方で大変美しいところでした。一番印象的だったのは食事でした。アルゼンチンは牛が多く、夕食では厚さ5cm以上のサーロインステーキをほぼ毎晩1000円弱で食べることができました。学会発表のほうも南米のノリなのか、2割ぐらいの講演が事前にキャンセル、さらに2割ぐらいがドタキャンというのんびり(?)したものでした。もちろん自分はちゃんと発表しました。
先週の土曜には川崎図書館のサイエンスカフェでスピーカーを担当しました。今回の特徴は、質疑応答の時間が1時間とSS史上最長(?)に設定されている点でした。そのためか、基本的な質問からハイレベルな質問まで非常に多くの質問がでて場が盛り上がりました。ほとんどすべてのお客様が一回以上質問してくださったことも大変うれしいことでした。
翌日の日曜日にはサイエンスアゴラに参加しました。実物や実演を取り入れたサイエンスショーの質の高さに軽くショックを受けました。次回の出前授業でこれらの要素を取り入れられないか模索中です。
いろんな意味で本業からやや逃避を続けてきましたが、とうとうあと3週間で博士論文を書かなければならないところまできてしまいました…