NPOサイエンスステーション
   −出前します、最先端の科学の授業−

Jul 02, 2008

マウイ島にて

ハワイで天体観測というと、ハワイ島のマウナケアを想像される方が多いと思いますが、私は観測のためにマウイ島に来ています。マウイ島は高級リゾート地も点在していて、観光客ばかりで、買い物などをしていても、「レジャーかい?」などと訪ねられることが多いです。大学院に来てから、海外には5回渡航していますが、レジャー目的であったことは一回もありません。そう言う意味で、マウイ島にいる日本人の中で、我々は特異な存在なのかもしれません。
私が滞在している宿のとなりの宿に、日本人観光客が入っています。彼女は、我々が毎晩山を登って、夜な夜な天体観測をしていると知って、「一緒に行きたい。星を見たい」と希望したのです。しかし、ハワイに来てる日本人は、服が軽装です。山頂で夜を過ごすことが可能かとても心配で、「もちろん、歓迎しますが、山頂は寒いですよ。標高3000mですから」と伝えて熟考して頂いた結果、同行を断念されました。サイエンスの現場を見て頂くというのは大変うれしいことですが、環境の過酷さを考えると、断念していただき、ホットしてしまったのが正直なところです。
ところが、夕方山を登ると、穏やかな天気、風も弱く外は肌寒い程度ではありませんか。現在、こちらは夜中の3時で、月もなく、暗い星もよく見えるため、満点の星空です。これなら、十分楽しんでいただけたのでは・・・、かえって脅して諦めさせたような感じがして、罪悪感にさいなまれながら観測を続けています(笑)。
Posted at 22:31 by yoneda | WriteBacks () | Edit
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