NPOサイエンスステーション
   −出前します、最先端の科学の授業−

■ サイエンスステーションblogが始まりました。
■ メンバーのみんなが二日にいっぺん交代で日記つけてます。
■ 科学に携わる大学生・大学院生たちの日常をのぞいてみてください。

Jun 27, 2006

ソウルのサマースクール

こんにちはYamazakiです。
6月中旬は韓国のソウルに9日間ほど滞在しておりました。

主な目的はサマースクールに参加するためでした。 具体的には同じ研究分野の大学院生や先生方が日本、韓国、中国から100名ほど集まって、著名な先生の講義を4日間集中的に聴講するというものです。久しぶりの授業でしたので大変刺激になりました。

大変だったのは、その授業の講義録を作らなければならないということです。すなわち授業を撮影したビデオを見ながら、先生が話した英語一字一句を文章におこし、プレゼンテーションで用いられた図や数式をすべて文章に組み込む時間のかかる作業です。

他にも韓国の研究室を見学できたり、韓国の学生にソウルの観光案内をしてもらったりと、とても充実した時間を過ごすことができました。

余談ですが、現地でワールドカップの韓国戦の観戦に加わってきました。朝の4時だというのに道という道を埋め尽くす赤いユニフォームを着た数百万人のサポーターに韓国パワーを感じました。
Posted at 02:40 by yamazaki | WriteBacks () | Edit

Jun 22, 2006

いかにも。

こんにちは、nikoです。

お久しぶりです。先月から今月、いかにも、というような大学院生生活を送っているような気がします。先月末、国際学会でアメリカへ行き、帰国後は実験に行き、その後データ解析をしないとなぁ、、、と机の前で「むむむむ」と現在うなってます。そして、明日セミナーで発表があったり、と暇なのか忙しいのかは良く分かりません(笑)。本人の気持ちの持ちようですね、きっと。

今回のブログはとりたてて話題はないのですが、、、学生生活はこんな感じです。
Posted at 13:55 by niko | WriteBacks () | Edit

後期の実験

 こんにちは。maruyamaです。最近はむしむしした日が多いですね。もうこんな季節なのか…。あと1ヶ月で大学の前期テストです。勉強しなくちゃ!今日は量子力学演習の授業があったのですが、やっぱりよく理解していないのかも…と気づきました。時期が時期なので、「テスト勉強」になりがちな教科もあったりしますが、「テストの為の勉強」ではなく、「自分の為の勉強」を頑張ろうと思ってます。まあ、テストからは逃れられませんが;それよりも今のmaruyamaの天敵(?)は、テストでも量子力学でもなく、W杯です。笑 いつもよりだいぶ寝不足になっています。。
今日、友達や先生と後期の実験の話をしました。その実験の授業は、担当の先生ごとにテーマがあらかた決まっていて、いくつかテーマがあるなかから自分がやりたいものを選んで4、5人で実験を行なうというもので、今までの物理実験よりも自由度のある授業なんです。私は、学部の研究室は理論系に進みたいと考えているんですが、この物理実験は面白そうなので、とる気満々です。今のところやりたいテーマは、宇宙線がからんでいる実験。希望者が多いと、第2希望、第3希望、、の実験テーマをやることになってしまうんですが、でもやってみたら面白いという事は山ほどあると思うので、どんな実験テーマになってもきっと楽しいだろうな〜と、期待を膨らませています。
Posted at 00:34 by maruyama | WriteBacks () | Edit

Jun 18, 2006

昔の人

最近,訳あって1970年代の天文の論文を読んでいます.すると気がついたことがあって,当時の論文は銀河系内や太陽系内のダストについて書かれたものが多いのです.

宇宙を観測するには次の障壁を越えなければなりません.
地球大気が光っていたり,太陽系内を漂うダストが黄道光として光っていたり,銀河にまでスケールを広げれば銀河面内を漂うダストが光っていたりするので,その先にある遠方銀河を観測しようにもなかなか一筋縄には行きません.
これを乗り越えるために,一つの発光体の要素であるダストについてたくさんの研究があり,未だにその時代に書かれた論文が遠方銀河の探査などでの基礎になっていたりもするようです.論文の被引用数にして400を越えるものもあります.

まだまだ大学生で,研究者の卵にもなれているとは思えませんが,将来自分がこんなに引用される論文を書いてみたいと思いました.
Posted at 22:20 by utsumi | WriteBacks () | Edit

Jun 15, 2006

4次元デジタル宇宙シアター@国立天文台

どうもこんにちは。fujiwaraです。ご機嫌いかがでしょうか。

先日、国立天文台が開発した「4次元デジタル宇宙シアター」を見学しました。ちょっとした宇宙旅行を、偏光グラスを付けての立体視で楽しめる、というシアターであります。地球から飛び出して、太陽系、銀河系を超えて、宇宙の大規模構造までも俯瞰してしまうのだ。立体視なのになぜ「4次元」?それは、時間軸方向にも旅することが出来るからです。遠くを見ることは、過去を見ることなのです。

このシアター、実際の天文学の研究で得られた観測データ、シミュレーションデータに基づいて、作られているといいます。すなわち、天体の位置や距離などは、全て「正しい」データであります。さらに、地球大気の散乱までも実際に解いた結果を表示しているといいます。うーん…そこまで凝らなくても…と思えてしまうのですが、まぁそれくらいのこだわりぶり。

実は私、数年前の一般公開された直後にも一度見たことがありました。つまり今回は二度目の体験なわけですが、まったく飽きることなく、食い入るように見てしまっていました。まぁ、それくらい興味深いものだということです。ちなみに一般公開は2ヶ月に1度行われています。専門の解説員がついて、今映し出されているものが何なのかをわかりやすく説明してくれます。未体験の方はぜひ一度お試しあれ。

また、この「4次元デジタル宇宙シアター」を疑似体験できるソフトウェア"Mitaka"も、なんと国立天文台からフリーで公開されています。地球からスーッと視点を引いていって、宇宙の階層構造を眺めながら130億光年先の「宇宙の果て」までを旅することが出来るのだ(しかも自分で操作して)。なんとお得!

カフェなどにスクリーンを配して、この"Mitaka"を投影しながらお酒なんか飲んでみたり出来れば、それこそ宇宙旅行しているようなリッチな気分になれたりするかな…。一度試してみたいです…。
Posted at 16:18 by fujiwara | WriteBacks () | Edit

Jun 14, 2006

観測遠征

ハワイ、マウイ島に滞在して25日くらいになるでしょうか。ハレアカラ山で、惑星を観測するために毎日宿からドライブしています。山頂には、できたばかりの私の研究室の小さな観測所があります。そこで、毎晩、木星の観測をしています。観測隊には、昼間の水星を観測するグループもあり、その手伝いもあって、昼も夜も行動していて、少し寝不足気味な生活です。標高3000mでの生活は、大変厳しく、ちょっとした寝不足でも山頂に来ると頭痛がひどくなったりします。
 観測を始めてから、曇って観測が出来ないという日は1日もありません。日本では考えられないでしょう。毎晩、すばらしい星空、すばらしい月、ため息の出るような日の出日の入りを見ています。
 私は、木星周辺に分布するナトリウム星雲について研究しています。そのナトリウム星雲を発見したボストン大学の教授らも、我々のチームに加わって観測しています。大変光栄なことです。彼らと会った初日は、英語に不自由していて今も不自由ですが、幾分聞き取れるようになってきました。
観測のデータも観測生活も、ここでみられる大自然も、英語を話す生活も、どれも私にとって重要な経験になると思います。
Posted at 15:03 by yoneda | WriteBacks () | Edit