■ サイエンスステーションblogが始まりました。
■ メンバーのみんなが二日にいっぺん交代で日記つけてます。
■ 科学に携わる大学生・大学院生たちの日常をのぞいてみてください。
さて、話は変わりますが、島根での出前授業に、yonedaさん(一つ下の8/29のblogの執筆者)のアシスタントとして参加します。前期は履修の関係で実験がなかったので、久しぶりの実験。今からとても楽しみです。^^
私が高校生の頃、物理の授業はひたすら問題を解く訓練をするものでした。いわゆる受験対策なんですね。「実験してみたい」当時よく思ったものです。だから、島根での授業では実験を取り入れます。電波を音にかえる簡単な装置、その簡単な装置を通して彼らの世界観を広げたい、そう思っています。
授業の次の日、サイエンスカフェという行事で、講演をすることになりそうです。「お茶でも飲みながら、科学の話を聞きませんか」、そういうイベントです。こちらも初めての体験です。こちらでは、私の研究を通して木星周辺の環境について、お話ししようと思っています。
初めてのことばかり、どうすれば面白い話ができるか、苦心する今日この頃です。
最近、幸か不幸か、英語を使う(話したりする聞いたり)機会が良くあります。今月の初めには、研究室にアメリカからお客さんがいらっしゃって、ごにょごにょと打ち合わせをしたりしました。先週は、ハワイ・すばる望遠鏡での観測があり、オペレーターへの指示は英語でした。さらにその観測の直後、ハワイ観測所でのセミナーに招待されて、自分の研究成果を英語で数十分ほど話しました。
まぁ、それぞれの出来具合はさておき(推して知るべし)、痛いほど感じたのが、「数字をうまく話せない!」ということ。具体的に言うと、どうしても数字を日本語で言ってしまいそうになるんですよ。たとえば、「18μm」を「じゅーはちまいくろん」とか。
そうえいば昔、とある研究会に参加したときに、台湾人が「AP8」を「えーぴーぱー」と言っていたことがありました(「8」を中国語(敢えてこう書きます)で読むと「パー」)。別の日本人も「1m」を「いちめーたー」とかしゃべってた記憶があります。
どうやらきっと多くの人が苦手なようです。数字は人間にとって身近すぎる存在であり、小さい頃からなじんできたものだからこそ、なかなか母国語の感覚が抜けないのかなぁ(勝手な推論)と思いながら、"one"から順に英語で言う練習をブツブツしていたら、案の定舌を噛みました。どなたか、数字の感覚をスムーズに外国語に切り替える良い方法を、外国語の習得が苦手なfujiwaraにこっそり教えてください。
物理オリンピックは世界中の最高レベルの高校生が400人ほど集まって大学、大学院レベルの理論問題と実験の実技試験を行うものです。
先月シンガポールで開催された物理オリンピックに、日本は初参加し、しかも初出場ながら銀、銅メダルを獲得することができました。
選手である高校生も大変ですが、同行する引率の先生方もそれ以上に仕事があるようです。うちの研究室の先生が選手団の代表を務めていたので苦労話を聞くことができました。
まず、本番前日に討論会が夜通し行われたそうです。これは問題が様々な国の教育課程に対して明らかに不利にならないかを検討するものです。
それが終わってから、問題の英文和訳に入ります。いかにして誘導のニュアンスを失わないようにするかが腕の見せ所です(うちの先生が担当しました。)。その後高校や塾の先生が、高校生にわかる言葉に再翻訳するそうです。
物理オリンピックに先立って国内の予選として物理チャレンジが行われています。8月初めにこの第二回が行われたばかりです。
来年の物理オリンピックはイランで開催されるそうです。目標は金メダル以外にありません。
いままでに難しくてきちんと理解してこなかった部分が4年になって一通り計算力をつけてみると、難解な数式に惑わされること無く理解できるようになっていたり、また、「やっぱりわからんわ・・・」と思うようなことがあったりと、発見の毎日です。(大丈夫か?笑)
発見の毎日なのは良いのですが、唯一困ったのは暑いことです。
せっかくの夏なのに院試が終わってから夏を満喫しようにも、もうすでにその頃は秋口なわけです。ですから、夏の暑さを感じながら勉強しようと思ってクーラーの無い教室で勉強しているわけです。(・・・といってもわれわれ学生に与えられた教室にはクーラーが無いので選択権がそもそも無いですが。)
いやー、集中できませんね笑 暑くて暑くて。それでも、文句言わずに勉強しなくちゃいけないのでつらいものです。早く終われー!涙
おととい、大学のオープンキャンパスがありました。理学部を代表して、来場者に向けて30分間の講演を行いました。客席は満席で立ち見が出て、それでもホールからあぶれる人がいました(計250人くらいかな)。
普段SSでやらせてもらっている出前授業は、年齢層がわりとそろっていて、しかも少人数(数十人)という感じなのですが、今回は環境がぜんぜん違っていてちょっと戸惑いました。が、講演自体は思っていたよりうまくいき、お客さんの居眠り率はおよそ5%以下…笑。ネタを仕込んだところでも、ちゃんと笑い(失笑)をとることができました。大勢の人の前で、自分が夢中になっていることを話すのは、結構気持ちよいですね。将来理学研究に携わる人が出てきてくれればなぁと願っています。
とはいえ、こんなことばかりしているわけにはいきません。2週間後には、自分が主導している観測があります。他にも解析し残しているデータが山積しています。結構危機的状況…。私の夏休みは、もうすでに終わっているのかもしれません。とほほです。
天文台で子ども向けの天文教室のアルバイトを2日程したのですが、本当にいろいろなお子さんがいます。天文に興味がある子、台内の虫やとかげを簡単に捕まえられる子、元気に走り回る子、、、とっても好奇心旺盛で、こちらがパワーをもらってしまいました。夏休みは始まったばかりです。子どもに負けないくらい、走り回ろうと思います。
しかし、明後日は今までほったらかしにしていた後輩や遠方からの仲間が我が家に集まります。たまには、仲間のためにも時間をさかねばと思い、ディナーには何を作ろうかなど、珍しいことを考えたりもしています。家の掃除もせねば。人間らしい生活に戻るための潮時でしょうか。
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Aug 31, 2006
旅行
こんにちは。みなさまいかがお過ごしでしょうか。世間では夏休み最終日ですね。maruyamaも夏休みらしく、家族旅行に行ってきました。きっと来年は忙しくてなかなか難しくなると思うので。。行き先は北海道です。これまでにも何度か行った事のある地ですが、まだ行った事のない場所はもちろん、以前行った場所もまた新鮮に感じました。北海道で星を見るのを楽しみにしていたのですが、曇りや雨の日が多かったので、残念ながら観れませんでした。それでも、温泉やきれいな景色、海の幸を楽しんできました。写真は、札幌市にあるモエレ沼公園で撮ったものです(ちなみに丘の上にいるのはmaruyamaです)。さて、話は変わりますが、島根での出前授業に、yonedaさん(一つ下の8/29のblogの執筆者)のアシスタントとして参加します。前期は履修の関係で実験がなかったので、久しぶりの実験。今からとても楽しみです。^^
Aug 29, 2006
出前授業の準備・サイエンスカフェの準備
木曽観測所などで、高校生らの実習のお手伝いをしたことは何回もあるのですが、私自身が授業をするのは、初めて。来月、島根県の高校で授業をすることになりました。理科離れなんか、よく言われていますが、私はずっと理科好きでしたから、「興味のない」高校生に「興味をもってもらう」方法はよく分かっていないのかもしれません。私が高校生の頃、物理の授業はひたすら問題を解く訓練をするものでした。いわゆる受験対策なんですね。「実験してみたい」当時よく思ったものです。だから、島根での授業では実験を取り入れます。電波を音にかえる簡単な装置、その簡単な装置を通して彼らの世界観を広げたい、そう思っています。
授業の次の日、サイエンスカフェという行事で、講演をすることになりそうです。「お茶でも飲みながら、科学の話を聞きませんか」、そういうイベントです。こちらも初めての体験です。こちらでは、私の研究を通して木星周辺の環境について、お話ししようと思っています。
初めてのことばかり、どうすれば面白い話ができるか、苦心する今日この頃です。
Aug 27, 2006
外国語の中の数字
どうもこんにちは。難しいことは苦手なfujiwaraです。ご機嫌いかがでしょうか。最近、幸か不幸か、英語を使う(話したりする聞いたり)機会が良くあります。今月の初めには、研究室にアメリカからお客さんがいらっしゃって、ごにょごにょと打ち合わせをしたりしました。先週は、ハワイ・すばる望遠鏡での観測があり、オペレーターへの指示は英語でした。さらにその観測の直後、ハワイ観測所でのセミナーに招待されて、自分の研究成果を英語で数十分ほど話しました。
まぁ、それぞれの出来具合はさておき(推して知るべし)、痛いほど感じたのが、「数字をうまく話せない!」ということ。具体的に言うと、どうしても数字を日本語で言ってしまいそうになるんですよ。たとえば、「18μm」を「じゅーはちまいくろん」とか。
そうえいば昔、とある研究会に参加したときに、台湾人が「AP8」を「えーぴーぱー」と言っていたことがありました(「8」を中国語(敢えてこう書きます)で読むと「パー」)。別の日本人も「1m」を「いちめーたー」とかしゃべってた記憶があります。
どうやらきっと多くの人が苦手なようです。数字は人間にとって身近すぎる存在であり、小さい頃からなじんできたものだからこそ、なかなか母国語の感覚が抜けないのかなぁ(勝手な推論)と思いながら、"one"から順に英語で言う練習をブツブツしていたら、案の定舌を噛みました。どなたか、数字の感覚をスムーズに外国語に切り替える良い方法を、外国語の習得が苦手なfujiwaraにこっそり教えてください。
Aug 16, 2006
祝!物理オリンピック初出場&銀、銅メダル
数学オリンピックと聞くとピンと来る人が多いと思いますが、 物理オリンピックはまだそれほど周知されていないと思います。物理オリンピックは世界中の最高レベルの高校生が400人ほど集まって大学、大学院レベルの理論問題と実験の実技試験を行うものです。
先月シンガポールで開催された物理オリンピックに、日本は初参加し、しかも初出場ながら銀、銅メダルを獲得することができました。
選手である高校生も大変ですが、同行する引率の先生方もそれ以上に仕事があるようです。うちの研究室の先生が選手団の代表を務めていたので苦労話を聞くことができました。
まず、本番前日に討論会が夜通し行われたそうです。これは問題が様々な国の教育課程に対して明らかに不利にならないかを検討するものです。
それが終わってから、問題の英文和訳に入ります。いかにして誘導のニュアンスを失わないようにするかが腕の見せ所です(うちの先生が担当しました。)。その後高校や塾の先生が、高校生にわかる言葉に再翻訳するそうです。
物理オリンピックに先立って国内の予選として物理チャレンジが行われています。8月初めにこの第二回が行われたばかりです。
来年の物理オリンピックはイランで開催されるそうです。目標は金メダル以外にありません。
Aug 10, 2006
院試
待ちに待った院試(の終わり)が近づいてきています。理系の大学院の入学試験は7月から9月にかけて行なわれることが多く、今がその正念場になっているわけです。いままでに難しくてきちんと理解してこなかった部分が4年になって一通り計算力をつけてみると、難解な数式に惑わされること無く理解できるようになっていたり、また、「やっぱりわからんわ・・・」と思うようなことがあったりと、発見の毎日です。(大丈夫か?笑)
発見の毎日なのは良いのですが、唯一困ったのは暑いことです。
せっかくの夏なのに院試が終わってから夏を満喫しようにも、もうすでにその頃は秋口なわけです。ですから、夏の暑さを感じながら勉強しようと思ってクーラーの無い教室で勉強しているわけです。(・・・といってもわれわれ学生に与えられた教室にはクーラーが無いので選択権がそもそも無いですが。)
いやー、集中できませんね笑 暑くて暑くて。それでも、文句言わずに勉強しなくちゃいけないのでつらいものです。早く終われー!涙
Aug 03, 2006
オープンキャンパス
どうもこんにちは。fujiwaraです。ご機嫌いかがでしょうか。おととい、大学のオープンキャンパスがありました。理学部を代表して、来場者に向けて30分間の講演を行いました。客席は満席で立ち見が出て、それでもホールからあぶれる人がいました(計250人くらいかな)。
普段SSでやらせてもらっている出前授業は、年齢層がわりとそろっていて、しかも少人数(数十人)という感じなのですが、今回は環境がぜんぜん違っていてちょっと戸惑いました。が、講演自体は思っていたよりうまくいき、お客さんの居眠り率はおよそ5%以下…笑。ネタを仕込んだところでも、ちゃんと笑い(失笑)をとることができました。大勢の人の前で、自分が夢中になっていることを話すのは、結構気持ちよいですね。将来理学研究に携わる人が出てきてくれればなぁと願っています。
とはいえ、こんなことばかりしているわけにはいきません。2週間後には、自分が主導している観測があります。他にも解析し残しているデータが山積しています。結構危機的状況…。私の夏休みは、もうすでに終わっているのかもしれません。とほほです。
夏休み開始
こんにちは、maruyamaです。前期のテストが無事(??)終わりました。開放感でいっぱいですが、やらなくてはいけない事と、やっておいた方が良い事がたくさんあるので、休む暇がありません。ですが、テストが終わってから2,3日程、祖父母孝行をしに祖父母の家に行ってきました。畑仕事をお手伝いしていると、小さい頃、よく虫を捕まえて遊んだ事を思い出したり、カエルやてんとう虫を久しぶりに見たり…。普段の生活では見ないもの・しない事がたくさんできて、とっても充実していました。天文台で子ども向けの天文教室のアルバイトを2日程したのですが、本当にいろいろなお子さんがいます。天文に興味がある子、台内の虫やとかげを簡単に捕まえられる子、元気に走り回る子、、、とっても好奇心旺盛で、こちらがパワーをもらってしまいました。夏休みは始まったばかりです。子どもに負けないくらい、走り回ろうと思います。
Aug 02, 2006
研究生活
最近まで、限界を感じつつも、何とか研究生活を過ごしていましたが、この2週間ほど、ちょっとペースを落とし気味の生活をしています。今までは差し迫ったこと(研究発表とか、出張とか)があまりに多かったのですが、それらを大方こなしたからです。でも、やっぱり手放しでのんびりするわけにはいかないので、研究室に滞在する時間はあまりかわりません。むしろ、のんびりしていると、不安になってきてしまうようになりました。結局、少しは休めばよいのに今まで通りのデータ処理に没頭してしまったり…。しかし、明後日は今までほったらかしにしていた後輩や遠方からの仲間が我が家に集まります。たまには、仲間のためにも時間をさかねばと思い、ディナーには何を作ろうかなど、珍しいことを考えたりもしています。家の掃除もせねば。人間らしい生活に戻るための潮時でしょうか。