NPOサイエンスステーション
   −出前します、最先端の科学の授業−

■ サイエンスステーションblogが始まりました。
■ メンバーのみんなが二日にいっぺん交代で日記つけてます。
■ 科学に携わる大学生・大学院生たちの日常をのぞいてみてください。

Jun 19, 2009

来月46年ぶりの皆既日食

こんにちは、hashihataです。今年はどうも空梅雨の様相を呈していていますが、夏に水不足にならなけばいいなと感じています。私も今年の正月に断水の不便さを体験したので、なお更です。ただ、ゲリラ豪雨はやめてほしいです。

さて、来月には46年ぶりに日本国内で見られる皆既日食が鹿児島県の奄美大島の近くで見られます。最近のニュースでは「皆既日食ツアー大人気」というフレーズを多く見受けられます。ツアーでは皆既の時間が長いトカラ列島でみるものや、船の上で見るもの、飛行機から見るものもあるようです。日本国内に限らず中国の上海や武漢で見るツアーも人気のようです。発売開始30分で売り切れなど世界的不況の中でも、46年ぶりの皆既日食の人気加熱ぶりは関係ありませんね。私は残念ながら皆既日食は見に行くことができませんが、部分日食をどこかで見ようと思います。でも、将来的には皆既を見たいです。

日食の日は晴れてほしいですね。

皆既日食を見に行ける人も、部分日食を見ようとしている人も、日食の日は晴れることを祈りましょう。
Posted at 08:42 by hashihata | WriteBacks () | Edit

Jun 15, 2009

研究室との交流

こんにちは、saitouです。
今週は天気の悪い日が続きそうで今から気分が盛り下がっています。

さて、先日の土曜日に私の通う大学の物理専攻で、
学部生と研究室との交流スポーツ大会が行われました。
これは、物理系の団体が毎年春と秋の2回主催しているもので、
研究室選択を控える学部の3年生に研究室との交流をもってもらい、
選択の際の参考にしてもらおうという企画です。

今回のスポーツ大会には12の研究室からおよそ70人ほどの先生と院生が
参加してくださいました。
私もある研究室にまぜていただいて一緒にスポーツを楽しみました。
普段なかなか院生や先生と交流する機会がありませんし、
さらに授業で一見厳しそうに見える先生の意外な一面が垣間見れたりして、
とても楽しい時間を過ごすことができました。

秋にもまたスポーツ大会が開催されるので、
この機会に積極的に行動して研究室を決めたいと思います。
Posted at 16:23 by saitou | WriteBacks () | Edit

Jun 10, 2009

kitt peak 天文台

こんばんは。tobaです。
前回のblogで観測決行か!?というようなことをお話ししましたが、体調を崩すことなく観測を行うことができました。

今回は5日間に渡る観測のことをお話したいと思います。
舞台はアメリカアリゾナ州にある「kitt peak 天文台」。そこには大小さまざまな望遠鏡があり毎晩、天体観測を行っています。 観測所には宿泊施設や食堂のようなものもあり、生活面でも観測者をサポートしてくれます。また観光客向けの施設もあり、僕も観光客と間違えられました。間違えられたうえにインフルエンザ対策として滞在中は常にマスクをしていたので、小さいこともに「お母さん、なんであの人はマスクしているの?」と聞いているのが聞こえたり、売店のおじさんからは「風邪ひいたのかい?」と心配されたりとアメリカの方は本当に予防としてマスクをする習慣がないということを実感しました。

さて観測ですが、皆さんの中には天体観測というと、満天の星空の下一晩中望遠鏡を覗いているようなロマンチック姿を想像される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際のプロの天文学者の観測は星空なんて全く見えない建物の中で望遠鏡を遠隔操作して撮像(いわゆる天体写真ですね)したり分光したりしています。地味な姿に感じられるかもしれません。

星空が大好きで天文学の道に足を踏み入れた僕にとっては、まさに「生き地獄(笑)」。外では満天の星空…もしかしたら流れ星も流れているかもしれない…でも観測しなきゃっ!ジレンマでしたね。

実際、kitt peakの星空は非常に素晴らしく、石炭袋(天の川の黒い部分)までよく見える天の川に大きく横たわったさそり座。。。惚れ惚れします。流れ星も何個か見ることができました。

観測の合間を縫って天体写真も何枚か撮ることができました。

肝心の観測の方も予定していた天体をほぼ観測することができ、ほっとしています。これから解析作業を頑張っていきたいです。
何か有益な結果が出ることを期待しながら。。。

kitt peak 065
Posted at 19:48 by toba | WriteBacks () | Edit

Jun 09, 2009

スペースシャトル打ち上げ

kanazawaです。
スペースシャトルももうあと数回で退役とのことですが、前回書いたとおり宇宙ステーションの日本モジュール”きぼう”の実験棟船外実験プラットフォームと船外パレットがエンデバー号によって、日本時間6月13日(土)20:17(米国東部夏時間13日7:17)に打ち上げ予定です。
今回の2J/A(STS-127)ミッションで、「きぼう」日本実験棟が完成し、また第18/19/20次長期滞在員として3月から国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在している若田光一宇宙飛行士が帰還する予定です。

若田さんのミッションでは”おもしろ宇宙実験”8カテゴリー16アイディアを3日に分けて行いました。宇宙でスクワットできるのか?などとても興味深いものばかりです。JAXAのページで動画が見れるのでご注目ください

ぜひとも宇宙ステーションのほぼ全貌が形成されるフライトをご注目ください。
NASA-TVというインターネットを利用した生映像が見れるサイトなどもありますし、発射、ISSとのランデブー&ドッキング、実験施設の取り付け等は非常に興味深いでしょう。
普段見れないリアルな宇宙開発の現場を見ることができますよ。

そのほかにも、hasihataさんが書いてくださったように肉眼で見ることも可能ですのでぜひ、このフライトを楽しんでいただけたらと思います。
Posted at 01:09 by kanazawa | WriteBacks () | Edit

Jun 05, 2009

森へ行こう

こんにちは、komoriです。

一昨日、専攻の選択必修の実習で、
とある自然観察の森へお伺いしました。

そもそも、自然観察の森というのは何かというと、
都市近郊の里山を保全し、
市民の自然とのふれあいの場、自然環境教育の場
として、現在の環境省(当時環境庁)が、全国に10か所
整備した森のことです。


そういうわけで、
ここでは地域の市民を中心としたNPOにより、
人が森林に手を入れる形での森林管理が行われて
いたり、レンジャーの方によって、そこに生きる
生き物や森林の管理についてのインタープリテー
ション等が行われていました。


私たちも、レンジャーの方によるインタープリテー
ションを受けたのですが、ふと気づけば、森の世界へ
すっかり引き込まれていました。
レンジャーの方は、森を歩きながら、我々にクイズを
出してみたり、実際にそこにいる生き物を見せたり、
触らせたり・・。

なんだか、サイエンスコミュニケーションと通じる
ものを感じました。

というよりも、無理にカテゴリー分けをするつもりも
ないのですが、
たとえば自然環境教育で、生き物に興味を持った子は
生き物、池に興味を持った子は水や水の中の世界へと
自ら興味を進めていき、サイエンスにつながっていく。

そういう点では、ある意味サイエンスコミュニケーション
とも言えるかなと思ったりもしました。


ただ、一方で、人間と地域の自然との関わりを、
地域社会や文化という、比較的、社会学や人文地理学的
な視点から捉える子もいるかもしれませんね。


そう考えると、自然環境教育は、文理融合、学際的なもの
に発展するきっかけを含んでいるのかもしれない、とも感じ
ました。
そもそも、自然環境というもの自体が、科学と社会、文化など
を内包したものでしょうし、当然なのかもしれませんが・・。


まぁ、そんなことも考えつつ森を歩いていたわけですが、
人間が積み重ねた落ち葉の山、伐採や刈り取りを行うことで
現れた、森林のギャップや草原。
それぞれの場所で生きる生き物達。


多様な生物が関わりあっている世界、人間も森の
営みに上手く関わりあっている姿、
関わりあって、循環している。
素直に面白いと思いましたし、なんだか素敵だな
と感じました。


最近は海について学ぶばかりでしたが、たまには
森に触れてみるのも良かったです。
Posted at 17:27 by komori | WriteBacks () | Edit

Jun 02, 2009

神戸実験

1ヶ月ぶりのohkiです.
昨日から6月ですが,今回は5月中に参加してきたイベントについて書いてみようと思います.

私は普段レスキューロボットの開発に関わっています.
レスキューロボットは,災害時に被災地の情報を収集することを目的として開発が進められており,実環境で確実に動作することが求められます.

去る5月11日に,兵庫県広域防災センターというところで,レスキューロボットの屋外実証実験が行われ,私が所属する研究チームも実験に参加してきました.


IRS、レスキューロボットの実証実験を公開
http://robot.watch.impress.co.jp/docs/news/20090513_168449.html


ここには,被災地を模擬した様々な施設があり,普段はなかなかできない複雑な環境での動作実験を行うことができます.

私は10階建ての実験棟を,階段を上って探査しながら走行する,という実験に関わりました.
オペレータがカメラの映像を見ながら操縦するだけで,ロボットは無事に10階に到達し,再び1階まで戻ってきました.
その危なげない動きに,レスキューロボットの実用化が近づいてきたことを実感することができました.

このような出張は,うちのチームではよくあることで,体力的にハードな出張(夜通し実験するとか)も多いですが,それが良い刺激と気分転換になって,研究を進めるモチベーションの一助となっています.

ちなみに今週末も出張だったりします(笑
Posted at 13:54 by ohki | WriteBacks () | Edit

Jun 01, 2009

第39回出前授業

こんばんは、sasakiayaです。

5月30日(土)に日本科学未来館にて、第39回出前授業が行われました。

今回の出前授業は、東京大学地震研究所に所属されている
大学院生の方が講師となり、
「元素で見る地球のすがた〜シイタケからマントルまで〜」
というテーマで、行われました。
シイタケという身近なものから、元素、宇宙と話は広がり、
とても引き込まれる講義内容でした。
講師の方が大学院生ということもあり、大学院での研究内容も
お話に出て、授業はとても盛り上がりました。

「授業」と言いましても固い雰囲気ではなく、
飲み物やお菓子が用意されており、とても和やかな雰囲気で、
お客さまとの距離が非常に近い出前授業となりました。

出前授業当日の詳細につきましては、後日HPにアップされますので、
ぜひ、ご覧いただければと思います。
Posted at 22:32 by sasakiaya | WriteBacks () | Edit

bootstrap

bootstrap 法という統計手法を勉強しました。 名前がおもしろいですよね。wikipedia でちょろっと見たらほら吹き男爵が自分で自分の靴ひもを引っ張って底なし沼から抜け出したというお話に由来しているらしいです。
統計手法だけではなく、プログラムの業界にも bootstrap 問題というのがあって、コンパイラのコンパイラをどうするか?という問題のことをさすようです。
以前学校で習ったのはある言語のコンパイラを書くのは、非常に単機能なコンパイラを作ってそのコンパイラを使って機能拡張してコンパイラを進化させるということでした。最初の最初はアセンブラ言語をかからなきゃならないので大変な訳です。
要するにある限られたリソースの中でどうするか?というような命題に対して名付けられる名前のようです。

統計手法である bootstrap も限られたデータの中から経験分布関数と呼ばれる分布関数を構築し統計量を調べます。なかなか収束するのかどうかとか不安なことがあるのですが、とりあえず自然に展開できるのでもう少し勉強してみたいと思いました。
Posted at 00:03 by utsumi | WriteBacks () | Edit