■ サイエンスステーションblogが始まりました。
■ メンバーのみんなが二日にいっぺん交代で日記つけてます。
■ 科学に携わる大学生・大学院生たちの日常をのぞいてみてください。
大学にもよりますが、だいたいは7月の半ば位から試験期間になります。ところが教科によっては、試験期間よりも1〜2週間前に実施するものもあったりするので、私は、「7月に入ったらテスト」という感じがします。今回の前期試験がmaruyamaにとって3回目の大学での試験となるわけですが、やっぱり思う事は、日頃の勉強が大切ということですね(^^;)というのは、テスト期間に提出するレポートがあったりするんです。。なので、テスト勉強だけに集中するっていう事は、ちょっと無理かなあ、という感じです。ただ、中学や高校の時と違って1日に行われる試験の数が少ないので、そこのところは楽な気がします(教職等をとっている人は、もうちょっと大変ですが…)。とはいっても、やっぱりテストは大変なんですけどね。
テストが7月末に終わり、8月になったらお楽しみの夏休みです。さて、テストまでもうちょっとです。日頃の分を取り返すべく、頑張りたいと思います。
しかし、発表申し込みの締め切りが本番の二ヶ月以上前に設定されているというのは、 なかなか厄介なものです…。 その二ヶ月の間に解析方法やデータ処理プログラムに間違いが見つかり、 申し込み時に提出した「発表の要旨」と結果が変わってしまって愕然とした…、 という話は少なからず聞きます。 私も気をつけなければ…。何事も慎重に進めなければなりませんね。
私も簡単に自己紹介。
地球惑星科学を専攻する大学院修士1年生です。
大学院に入院し、はや3ヶ月。
なかなか波にのれずにもがく日々ですが、色んな人の助けを借り、ようやく一つのプロジェクトがスタートしました。そのために、今は木曽に来ております。
来る7月4日、アメリカの独立記念日に、NASAの探査機「Deep Impact」がテンペル第一彗星に向けて衝突体を撃ち込むというミッションが行われます。彗星というのは、太陽系初期の情報をよく保存している始原的な天体と考えられていますが、彗星の核の構造など、その実体は謎に包まれています。そこでこのミッションでは、彗星に衝突体をぶつけることによって内部の物質を噴出させ、内部の物質がどのようなものなのかを調べようとしています。また、衝突によってできるクレーターを観察することによって、核の表面の固さなどの情報も得られると期待されています。
彗星に向かっている探査機にも望遠鏡が搭載されており、衝突によって起こる現象を観測するのですが、地上からもたくさんの観測が計画されています。衝突の前後には世界中の望遠鏡がこのテンペル第一彗星に向けられると言ってもいいぐらい。その中で、私は木曽観測所でこの彗星を観測します。
衝突によって何が起こるのか・・・内部から物質が噴出すことによって彗星が明るくなるかもしれません。でも衝突体が埋まるだけで、何も出ない可能性もあります。後者だと地上からの観測では何もわかりませんが、どんなことが起きるのかすごく楽しみです。9等と暗い天体なので肉眼では見えませんが、7月4日は空の暗いところに行って、ぜひ望遠鏡で眺めてみてください。
といっても日本は梅雨真っ只中・・・私の観測も、天気との戦いです。。 晴れることを祈って・・・
最近は、物理数学、物理数学演習、物理学実験などのレポートに追われる毎日です。本当は講演会や博物館に行ったりしたいのですが、なかなか時間がとれません。。
そういえば、五月の終わりに、物理学科のオリエンテーションというものがあり、それに参加してきました(May 14, 2005/maruyamaのblogにある、1大イベントとはこのことです)。実は私はそのオリエンテーションの幹事だったので、ものすごく忙しかったのですが(実は今も反省会やらアンケート集計などでちょっとお仕事がたまっています…)、先生や先輩とのつながりが出来たりと、いろいろ勉強になる事も多かったです。そのオリエンテーションは、研究室紹介を目的にしたもので、私は2つの研究室のお話を聞きに行きました。宇宙物理研究室と素粒子研究室のお話を聞いたのですが、どちらもとても面白そうでした。他にも興味のある分野があったのですが、時間の都合で聞けず…。研究室に入る4年生までに、じっくり考えたいなあと思いました。
博士課程の学生ですが、今日は授業の話です。
博士課程に進学すると、学部によっては授業の単位は2単位で良かったり、と実験/研究に専念できる環境にあります。ですが、私の所属する専攻では10単位も必要です。学部のように授業がメインな生活ではなく、研究室で朝から夜まで実験をしているため、合間に授業というのは結構おっくうです。ですが、それも考えよう、たまには学部に戻った気分で、、、と思って授業を聞いています。
その中の1つ、タイトルにも挙げた「専攻横断型講義」というのがなかなか面白いです。固い名前ですが、博士課程以上の専攻分野の異なる学生が授業を撰択しており、分野を混ぜて通年で何かプロジェクトを立ち上げ、実行しましょう!というものです。機械、航空宇宙、原子力、システム量子など多岐に渡る分野の学生が混ざって企画を話し合っているところですが、各分野によって視点がさまざまで、「なるほど、そう考えるのかぁ」という目から鱗な議論も多々。週に1回ですが、「研究の息抜き」兼「広い視点を持つ」機会となる授業です。
東京大学大学院理学系研究科天文学専攻の博士課程1年に
在籍中のlenaです。
今日は科学技術インタープリター養成プログラムの説明会に行ってきた。
東京大学の大学院生を対象に、科学技術の専門家と一般社会とを橋渡しする人
材の養成を目的としたもので、各専攻での正課カリキュラムとは別に、副専攻
組織としての位置づけがなされているらしい。
講師陣の話を聞いていると、面白そうな試みだな、と思った。
たとえばアートと科学を融合させる話など、とても面白そうな試みだと思った。
そしてインタープリターの役割が、ただ科学のことを一般に広めるだけでなく、
科学者に対しても、科学者のしていることが社会でどういうものなのか
などを説明したりする役割も担うということが新しいな、とおもった。
しかし、今日の説明会の目玉である立花隆の話は、私にとって相当微妙だった。
科学ジャーナリスト養成はたくさんあるが、その人たちが活動する場がない、
どうせならメディアごと作ろう、といった話だった。
しかしそのためにおこなうつもりのことが、100万アクセスくらいの規模の
巨大な科学のサイトをつくり、それを本にする、ということであった。
(内容は学生が調べて、取材し、書くということらしい)
それがメディアを作る、ということなのかどうか、考えてしまった、、、
なんというか、普通の科学ジャーナリスト養成との違いがわからなかった、、、
本当に科学を伝えるべきは科学技術自体に何の興味もない人間に対してではな
いのか。そのやりかただと、インターネットでそこにアクセスしてくる人間、
もともと興味がある人間、しか情報を手に取らないのではないだろうか。
ないよりはあったほうがいいが。
科学技術煮興味のない人に興味を持ってもらうきっかけをつくるという点では、hinaさんがちょっと前に話していたように、
科学者が主人公の漫画をだしたり、ドラマにしたりするほうがよほど
きっかけになりそうだ。(あくまでもきっかけだが)
サイエンスステーションもそんなきっかけをつくりつつ、
科学を面白く一般に伝える組織として大きくなってほしい。
で,忙しいときに何をしていたかというと一つは今年の春にすばる望遠鏡へ実習にいった際に撮像した画像の画像処理をやっていた訳です.観測された画像ははじめに次のような作業をやります.
・ノイズとり
・CCDの素子ごとの感度補正
前にfujiwaraさんも書かれていましたが,これを一次処理といいます.さらに視野をずらして写真を撮ったのでこの補正もしなければなりません.(ditheringといいます.)こういう作業は理屈通りやろうとしても,普通の望遠鏡で撮像されたデータは一筋縄ではいかないで,大変苦労します.ところが,すばるで撮像された画像は精度が高く理想的なデータになっているために,ほとんどマニュアル通りにできました.
データの扱いやすさも「一級」のすばる望遠鏡を感じる日々でした.
まだまだ全部は終わった訳じゃないんですけどね笑
残りは3週間後に迫った夏休みに!
簡単に自己紹介。国立天文台内にある天文センターに所属する修士2年です。主に太陽程度の重さの星の進化の最終段階についての研究をしています。最近では銀河学校の開かれる木曽観測所なんかを使って観測しています。
さて、この間の日曜日ですが、サイエンスステーション(以下SS)のみんなが集まって五月祭の打ち上げを行いました。主謀者のmoriさんをはじめ、10人ちょっとが集合。SSの会議以外でこんなにたくさんのメンバーが顔を合わせることなんてないんじゃないかな?お酒も交えながら、カフェの話、これからのSSの活動拡大へ向けての話など、色々盛り上がって楽しかったです。いろんな分野を専攻する学生、大学院生同士が、楽しく科学を伝えるにはどうしたらよいか?をかなりぶっちゃけて話す機会なんてきっと他にはなかなかないです。私はSSのこういう一面も大好きだったりします。うーん、みんなのハッスルぶりはすごかった。
さて、肝心の話し合った内容についてですが、これに関してはこれからのSSの活動をぜひ楽しみに見守っていただけたら、と思います(^^。
次回のhina日記は遠く南アフリカよりお伝えします。今月末から一ヶ月、観測で真冬の南アフリカに行ってきまーす。お楽しみに。
私は天文学を研究というか勉強している大学院生(修士課程1年)で、 主に若いお星さまの周りにあるダストとか惑星とかに興味があります。 趣味は旅で、将来は世界のあちこちを飛び回りたいと思っています。
さて、先週はコロキウムの担当になっていて大変でした。 コロキウムというのは、専攻に所属する院生が毎週持ちまわりで自分の研究のお話をするという素敵な行事で、 同期の院生から教授・助教授の先生方までたくさんの人が聴きにきます。 持ち時間が30分もあるうえに、専門が違う聞き手にも配慮しなければならないので、準備が大変。 私のようなペーペーの院生にとっては試練です。 で、私は、これまですばる望遠鏡で撮りためていた観測データの解析(2005/05/09のblog参照)の結果と、 そこから分かってきたことについて紹介しました。
厳しい質問があったりしていろいろ大変でしたが、 自分の研究内容を多くの人にアピールすることができたような気がします。 そして何より、研究を深めるで大変参考になるコメントもいただくことができ、 今後の方向性も少し見えてきた気がします。 これからも頑張ろう!と決意を新たにしたコロキウムでした。
が、疲れがたまっていたせいか、コロキウムで発表した数日後、熱で倒れました…。うぅぅ…。
で、お客さんの入りはどうだったかといいますと、午前やお昼はなかなか人が入らず泣きそうになったものの、最終的にはのべ180人ほどの方に来ていただきました。 最後のお話の時間には追加で椅子を出すくらいのにぎわいで、やっぱり泣きそうになりました(うれしくて)。来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。
今回カフェという形式をとったのは、講演会や授業よりも気軽に楽しめる雰囲気を作りたかったからです。普段科学と全く縁のない方でも気軽に来ることができ、科学に触れられる場にできたら・・・。また一日三回行われる「お話」以外にも、お客さんとの間で科学の話題でコミュニケーションがとれたら楽しいだろうなと。
「お話」は講演会のようになってしまわないように、突っ込み役と話し手の対話形式にするという試みをしましたが、聞かれた方はどう感じられたでしょうか?また、普段の出前授業とは違って対象が絞られていない分、子どもから大人まで、どんな人が聞いてもわかりやすくて飽きのこない、面白いお話をしなければならないという面でも、話を用意する側は大変でした。
今回は、どのお話の後にもたくさん質問が出て、次のお話の時間まで続くくらい盛り上がったので、ある程度この目標はクリアできたのかもしれません。私自身もひとつお話を担当しましたが、ちょっと休憩がしたくて入っただけという方が、私の話を聞いて色々と質問をしてくださったり、ふだんあまり科学に興味のなかった方にも楽しんでもらえたことは大きな手ごたえであり、とてもうれしかったです。誰もが楽しめるお話という目標は完全には達成されていなかったかもしれませんが、そういう意識でお話を考えたことは、これからの出前授業などの活動にもきっと生きてくると思います。
また、サイエンスステーションの活動自体に興味を持ってくださった方が予想以上に多かったのもうれしいことでした。
今回の企画は、サイエンスステーションで一から立ち上げたものであり、この1-2ヶ月は本当に大変でした。一緒に頑張ってくれたメンバーのみなさん、ほんとにありがとう。そして、当日来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。喜んで帰られた方々を見ると、この企画をやってよかったなと思うことができました。当日の様子はそのうち、写真つきで活動の様子のページにアップしますので、楽しみにしていてください。当日の感想などありましたら、http://www.sciencestation.jp/cafe/ にぜひ書き込んでみてくださいね。
・・・そして私は、必死で本業の遅れを取り返さねば、です。。
■ メンバーのみんなが二日にいっぺん交代で日記つけてます。
■ 科学に携わる大学生・大学院生たちの日常をのぞいてみてください。
Jun 30, 2005
前期試験
こんにちは。maruyamaです。もう6月も終わってしまいますね。明日から7月です。7月の大学生活と言うと…そうです。前期試験があるんです。今回は、大学生のテスト生活について、ちょこっと触れてみたいと思います。大学にもよりますが、だいたいは7月の半ば位から試験期間になります。ところが教科によっては、試験期間よりも1〜2週間前に実施するものもあったりするので、私は、「7月に入ったらテスト」という感じがします。今回の前期試験がmaruyamaにとって3回目の大学での試験となるわけですが、やっぱり思う事は、日頃の勉強が大切ということですね(^^;)というのは、テスト期間に提出するレポートがあったりするんです。。なので、テスト勉強だけに集中するっていう事は、ちょっと無理かなあ、という感じです。ただ、中学や高校の時と違って1日に行われる試験の数が少ないので、そこのところは楽な気がします(教職等をとっている人は、もうちょっと大変ですが…)。とはいっても、やっぱりテストは大変なんですけどね。
テストが7月末に終わり、8月になったらお楽しみの夏休みです。さて、テストまでもうちょっとです。日頃の分を取り返すべく、頑張りたいと思います。
Jun 28, 2005
木星の可視オーロラ
yonedaです。仙台は、しばらく梅雨はお休みでしたが、 今日は大雨です。蒸し暑かったり、寒かったり、毎日服装に 悩んでしまいます。 さて、院試勉強に勤しみながらも、サイエンスでちょっと 興味深い発見がありました。 木星の昼間側に可視光のオーロラがあるかどうか、調べるための 観測・解析を続けていました。今までは、「うーん、なんか はっきりせんなぁ」ということが多かったのですが、 「何かあるぞぉ」ということになりました。 大変微弱な光なので、ちょっとした信号だとほんものかどうか、 はっきりさせるのが大変なのですが、ノイズ(雑音)にしては 大きい信号としてとらえられました。 今の装置では、これ以上はっきりした結果を求めるのは 困難ですが、40年前から全くはっきりしなかったことに、 ちょっと光がさしたような気がします。 この問題を深く追求できるようになるのは、 院試後でしょうか、楽しみです。Jun 26, 2005
学会発表の申し込み
どうもこんにちは。fujiwaraです。東京は暑い日々が続いています。 私も所属しているる日本天文学会という天文研究者のコミュニティでは、 毎年春と秋の二回、「年会」というものが開催されます。 これは、日本全国の天文研究者が一同に会し、 最近の自らの研究成果を発表しあうというイベントです。 で、その「年会」での研究発表の申し込み締め切りが今週…。 というわけで、私の所属する天文学専攻のフロアはなんとなくバタバタしています。しかし、発表申し込みの締め切りが本番の二ヶ月以上前に設定されているというのは、 なかなか厄介なものです…。 その二ヶ月の間に解析方法やデータ処理プログラムに間違いが見つかり、 申し込み時に提出した「発表の要旨」と結果が変わってしまって愕然とした…、 という話は少なからず聞きます。 私も気をつけなければ…。何事も慎重に進めなければなりませんね。
Deep Impact
yukiです。私も簡単に自己紹介。
地球惑星科学を専攻する大学院修士1年生です。
大学院に入院し、はや3ヶ月。
なかなか波にのれずにもがく日々ですが、色んな人の助けを借り、ようやく一つのプロジェクトがスタートしました。そのために、今は木曽に来ております。
来る7月4日、アメリカの独立記念日に、NASAの探査機「Deep Impact」がテンペル第一彗星に向けて衝突体を撃ち込むというミッションが行われます。彗星というのは、太陽系初期の情報をよく保存している始原的な天体と考えられていますが、彗星の核の構造など、その実体は謎に包まれています。そこでこのミッションでは、彗星に衝突体をぶつけることによって内部の物質を噴出させ、内部の物質がどのようなものなのかを調べようとしています。また、衝突によってできるクレーターを観察することによって、核の表面の固さなどの情報も得られると期待されています。
彗星に向かっている探査機にも望遠鏡が搭載されており、衝突によって起こる現象を観測するのですが、地上からもたくさんの観測が計画されています。衝突の前後には世界中の望遠鏡がこのテンペル第一彗星に向けられると言ってもいいぐらい。その中で、私は木曽観測所でこの彗星を観測します。
衝突によって何が起こるのか・・・内部から物質が噴出すことによって彗星が明るくなるかもしれません。でも衝突体が埋まるだけで、何も出ない可能性もあります。後者だと地上からの観測では何もわかりませんが、どんなことが起きるのかすごく楽しみです。9等と暗い天体なので肉眼では見えませんが、7月4日は空の暗いところに行って、ぜひ望遠鏡で眺めてみてください。
といっても日本は梅雨真っ只中・・・私の観測も、天気との戦いです。。 晴れることを祈って・・・
Jun 19, 2005
研究室紹介
遅ればせながら、自己紹介をさせていただきます。私maruyamaは、日本大学理工学部の物理学科の学生です。ちなみに、まだ研究室には入っていません。最近は、物理数学、物理数学演習、物理学実験などのレポートに追われる毎日です。本当は講演会や博物館に行ったりしたいのですが、なかなか時間がとれません。。
そういえば、五月の終わりに、物理学科のオリエンテーションというものがあり、それに参加してきました(May 14, 2005/maruyamaのblogにある、1大イベントとはこのことです)。実は私はそのオリエンテーションの幹事だったので、ものすごく忙しかったのですが(実は今も反省会やらアンケート集計などでちょっとお仕事がたまっています…)、先生や先輩とのつながりが出来たりと、いろいろ勉強になる事も多かったです。そのオリエンテーションは、研究室紹介を目的にしたもので、私は2つの研究室のお話を聞きに行きました。宇宙物理研究室と素粒子研究室のお話を聞いたのですが、どちらもとても面白そうでした。他にも興味のある分野があったのですが、時間の都合で聞けず…。研究室に入る4年生までに、じっくり考えたいなあと思いました。
Jun 18, 2005
専攻横断型講義
こんにちは、niko、二回目です。博士課程の学生ですが、今日は授業の話です。
博士課程に進学すると、学部によっては授業の単位は2単位で良かったり、と実験/研究に専念できる環境にあります。ですが、私の所属する専攻では10単位も必要です。学部のように授業がメインな生活ではなく、研究室で朝から夜まで実験をしているため、合間に授業というのは結構おっくうです。ですが、それも考えよう、たまには学部に戻った気分で、、、と思って授業を聞いています。
その中の1つ、タイトルにも挙げた「専攻横断型講義」というのがなかなか面白いです。固い名前ですが、博士課程以上の専攻分野の異なる学生が授業を撰択しており、分野を混ぜて通年で何かプロジェクトを立ち上げ、実行しましょう!というものです。機械、航空宇宙、原子力、システム量子など多岐に渡る分野の学生が混ざって企画を話し合っているところですが、各分野によって視点がさまざまで、「なるほど、そう考えるのかぁ」という目から鱗な議論も多々。週に1回ですが、「研究の息抜き」兼「広い視点を持つ」機会となる授業です。
研究,そして旅行へ
こんにちは,ootaniです. まずは前回忘れていた自己紹介から. 僕は化学専攻の大学院生.生きた細胞の中で,タンパク質などのいろいろな化学物質がどのように働いているのかを研究しています. さてさて,今日も油断していたら随分と実験に時間がかかってしまいました.日付が変わってしまいました. そして,今日は研究室メンバーと旅行に行ってきます.たまには息抜きも必要.大学や大学院の研究室なら大抵のところはこういうイベントがあります.旅行だけでなく,いろいろスポーツをやったりだとか.研究の内容だけでなく,このような余暇の過ごし方で研究室ごとの個性を見るのも面白いのではないでしょうか. さてさて,明日の天気はどうなることか?晴れるといいのですが.科学技術インタープリター養成プログラム
まず簡単に自己紹介させていただきます。東京大学大学院理学系研究科天文学専攻の博士課程1年に
在籍中のlenaです。
今日は科学技術インタープリター養成プログラムの説明会に行ってきた。
東京大学の大学院生を対象に、科学技術の専門家と一般社会とを橋渡しする人
材の養成を目的としたもので、各専攻での正課カリキュラムとは別に、副専攻
組織としての位置づけがなされているらしい。
講師陣の話を聞いていると、面白そうな試みだな、と思った。
たとえばアートと科学を融合させる話など、とても面白そうな試みだと思った。
そしてインタープリターの役割が、ただ科学のことを一般に広めるだけでなく、
科学者に対しても、科学者のしていることが社会でどういうものなのか
などを説明したりする役割も担うということが新しいな、とおもった。
しかし、今日の説明会の目玉である立花隆の話は、私にとって相当微妙だった。
科学ジャーナリスト養成はたくさんあるが、その人たちが活動する場がない、
どうせならメディアごと作ろう、といった話だった。
しかしそのためにおこなうつもりのことが、100万アクセスくらいの規模の
巨大な科学のサイトをつくり、それを本にする、ということであった。
(内容は学生が調べて、取材し、書くということらしい)
それがメディアを作る、ということなのかどうか、考えてしまった、、、
なんというか、普通の科学ジャーナリスト養成との違いがわからなかった、、、
本当に科学を伝えるべきは科学技術自体に何の興味もない人間に対してではな
いのか。そのやりかただと、インターネットでそこにアクセスしてくる人間、
もともと興味がある人間、しか情報を手に取らないのではないだろうか。
ないよりはあったほうがいいが。
科学技術煮興味のない人に興味を持ってもらうきっかけをつくるという点では、hinaさんがちょっと前に話していたように、
科学者が主人公の漫画をだしたり、ドラマにしたりするほうがよほど
きっかけになりそうだ。(あくまでもきっかけだが)
サイエンスステーションもそんなきっかけをつくりつつ、
科学を面白く一般に伝える組織として大きくなってほしい。
Jun 14, 2005
画像処理
前回は「プログラム書き(1)」というタイトルで記事を書かさせていただきました.今回は「プログラム書き(2)」になるはずだったんですが,yonedaさん同様なかなか忙しくて(しかもあと2週間で期末テスト!)全然進みませんでした・・・で,忙しいときに何をしていたかというと一つは今年の春にすばる望遠鏡へ実習にいった際に撮像した画像の画像処理をやっていた訳です.観測された画像ははじめに次のような作業をやります.
・ノイズとり
・CCDの素子ごとの感度補正
前にfujiwaraさんも書かれていましたが,これを一次処理といいます.さらに視野をずらして写真を撮ったのでこの補正もしなければなりません.(ditheringといいます.)こういう作業は理屈通りやろうとしても,普通の望遠鏡で撮像されたデータは一筋縄ではいかないで,大変苦労します.ところが,すばるで撮像された画像は精度が高く理想的なデータになっているために,ほとんどマニュアル通りにできました.
データの扱いやすさも「一級」のすばる望遠鏡を感じる日々でした.
まだまだ全部は終わった訳じゃないんですけどね笑
残りは3週間後に迫った夏休みに!
Jun 09, 2005
名簿制作
私も自己紹介を忘れていました。 東北大学地球物理学教室の学部4年生です。 研究室は、惑星プラズマ大気研究センタ-(http://pparc.geophys.tohoku.ac.jp)です。 最近まで、木星の観測や論文の解読にいそしんでいました。 しかし、院試3か月前、「よし、勉強するぞ!」と思いきや、 まだ大仕事が残っていました。地球物理学教室の名簿を作らねばならないのです。 メンバー全員に名簿をかかせ、印刷し、購入希望者分作るのは 実に多大な労力を必要とします。 早く落ち着いて勉強したいものです。 来週は木星の観測について発表、、学生って忙しいのですね。Jun 08, 2005
CafeSSうちあげ@新宿
こちらの世界では初めまして。hinaの名前で日記を付けていこうと思います。よろしくお願いします。簡単に自己紹介。国立天文台内にある天文センターに所属する修士2年です。主に太陽程度の重さの星の進化の最終段階についての研究をしています。最近では銀河学校の開かれる木曽観測所なんかを使って観測しています。
さて、この間の日曜日ですが、サイエンスステーション(以下SS)のみんなが集まって五月祭の打ち上げを行いました。主謀者のmoriさんをはじめ、10人ちょっとが集合。SSの会議以外でこんなにたくさんのメンバーが顔を合わせることなんてないんじゃないかな?お酒も交えながら、カフェの話、これからのSSの活動拡大へ向けての話など、色々盛り上がって楽しかったです。いろんな分野を専攻する学生、大学院生同士が、楽しく科学を伝えるにはどうしたらよいか?をかなりぶっちゃけて話す機会なんてきっと他にはなかなかないです。私はSSのこういう一面も大好きだったりします。うーん、みんなのハッスルぶりはすごかった。
さて、肝心の話し合った内容についてですが、これに関してはこれからのSSの活動をぜひ楽しみに見守っていただけたら、と思います(^^。
次回のhina日記は遠く南アフリカよりお伝えします。今月末から一ヶ月、観測で真冬の南アフリカに行ってきまーす。お楽しみに。
Jun 07, 2005
コロキウムでの発表
どうもこんにちは。fujiwaraです。2回目の登場です。 そういえば前回のblogで自分が何者かを記すのを忘れたので、ここで軽く紹介させてください。私は天文学を研究というか勉強している大学院生(修士課程1年)で、 主に若いお星さまの周りにあるダストとか惑星とかに興味があります。 趣味は旅で、将来は世界のあちこちを飛び回りたいと思っています。
さて、先週はコロキウムの担当になっていて大変でした。 コロキウムというのは、専攻に所属する院生が毎週持ちまわりで自分の研究のお話をするという素敵な行事で、 同期の院生から教授・助教授の先生方までたくさんの人が聴きにきます。 持ち時間が30分もあるうえに、専門が違う聞き手にも配慮しなければならないので、準備が大変。 私のようなペーペーの院生にとっては試練です。 で、私は、これまですばる望遠鏡で撮りためていた観測データの解析(2005/05/09のblog参照)の結果と、 そこから分かってきたことについて紹介しました。
厳しい質問があったりしていろいろ大変でしたが、 自分の研究内容を多くの人にアピールすることができたような気がします。 そして何より、研究を深めるで大変参考になるコメントもいただくことができ、 今後の方向性も少し見えてきた気がします。 これからも頑張ろう!と決意を新たにしたコロキウムでした。
が、疲れがたまっていたせいか、コロキウムで発表した数日後、熱で倒れました…。うぅぅ…。
Jun 02, 2005
Cafe ScienceStation
5月の28・29日と、東京大学の本郷キャンパスで学園祭「五月祭」が行われ、サイエンスステーションでも「Cafe ScienceStation」という名前のサイエンスカフェを出店しました。「科学をおやつにお茶しませんか」をうたい文句に、普通にカフェを営業する中で、一日に三回科学のお話をしたり、空き時間にもお客さんと科学についてお話をしたり、といった企画でした。で、お客さんの入りはどうだったかといいますと、午前やお昼はなかなか人が入らず泣きそうになったものの、最終的にはのべ180人ほどの方に来ていただきました。 最後のお話の時間には追加で椅子を出すくらいのにぎわいで、やっぱり泣きそうになりました(うれしくて)。来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。
今回カフェという形式をとったのは、講演会や授業よりも気軽に楽しめる雰囲気を作りたかったからです。普段科学と全く縁のない方でも気軽に来ることができ、科学に触れられる場にできたら・・・。また一日三回行われる「お話」以外にも、お客さんとの間で科学の話題でコミュニケーションがとれたら楽しいだろうなと。
「お話」は講演会のようになってしまわないように、突っ込み役と話し手の対話形式にするという試みをしましたが、聞かれた方はどう感じられたでしょうか?また、普段の出前授業とは違って対象が絞られていない分、子どもから大人まで、どんな人が聞いてもわかりやすくて飽きのこない、面白いお話をしなければならないという面でも、話を用意する側は大変でした。
今回は、どのお話の後にもたくさん質問が出て、次のお話の時間まで続くくらい盛り上がったので、ある程度この目標はクリアできたのかもしれません。私自身もひとつお話を担当しましたが、ちょっと休憩がしたくて入っただけという方が、私の話を聞いて色々と質問をしてくださったり、ふだんあまり科学に興味のなかった方にも楽しんでもらえたことは大きな手ごたえであり、とてもうれしかったです。誰もが楽しめるお話という目標は完全には達成されていなかったかもしれませんが、そういう意識でお話を考えたことは、これからの出前授業などの活動にもきっと生きてくると思います。
また、サイエンスステーションの活動自体に興味を持ってくださった方が予想以上に多かったのもうれしいことでした。
今回の企画は、サイエンスステーションで一から立ち上げたものであり、この1-2ヶ月は本当に大変でした。一緒に頑張ってくれたメンバーのみなさん、ほんとにありがとう。そして、当日来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。喜んで帰られた方々を見ると、この企画をやってよかったなと思うことができました。当日の様子はそのうち、写真つきで活動の様子のページにアップしますので、楽しみにしていてください。当日の感想などありましたら、http://www.sciencestation.jp/cafe/ にぜひ書き込んでみてくださいね。
・・・そして私は、必死で本業の遅れを取り返さねば、です。。